こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職をやっていてもっとも大きな悩みの一つが「人の定着」
部下さんに退職されてしまうほど、辛いことはありません。
最近読んだ、とある本から教えてもらったことがあります。
それは「個別最適」
つい、全体ばかり眺め回してしまいそうになっていて、ハッと気付かされました。
全体最適より個別最適、とは?
その本とは、人材マネジメントのご専門家・岡本文宏さんの『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』です。
詳しくは別記事に書きましたので、後の段落でご紹介します。
本書に書かれてあるポイントで一番刺さったことが
「部下さんとの個別ミーティングの繰り返し。1回15分で良い」
部下さんのケアをより心がけたいと思うものの、時間に追われて…とか、全体のことを眺めていて…とか、勝手な言い訳にして、”個別ミーティング”なかなか取り組めていませんでした。
また、ケアするとしても、「できていない部下さん」を優先しがちで、「できている部下さん」はお任せ状態。
これまで残念ながら多くの部下さんの退職シーンを経験してきて「優秀で今後も存分に活躍してくれるであろう」人ほど、辞められてしまうことも多かった。
全体最適をどうこう言っている場合じゃなく、個別最適ができていなかったのですよね。
「個別最適」の取り組み方
では、どう取り組めば良いでしょう?
何か難しいことや複雑なこと…ではなく
1人の部下さんのために自分の15分を使ってもらう。
1人の部下さんの話に耳を傾けて、必要とされることがあったらアドバイスする。
シンプルです。
ちょっと話が逸れてすみませんが、お子さんが3人いらっしゃるお母さんに尋ねたことがあります。「子育てで工夫していること、どんな点がありますか?」
すると、返ってきた答えが
「上の子、下の子、真ん中の子、どうしても接し方が偏っちゃうのよね。後から生まれた子の方につい、手をかけちゃう(いちばん幼いから仕方ないのだけれど)から。だからね。上の子とは特に1対1で話をする時間を取っています。」
なるほどーー。
子育てと部下さん育てって、どこか通じるところがある。
この記事を書いていて、当時のあのお母さんの話が蘇ってきて、あらためて納得です。
個別最適を大切に
今後いかにAI時代が到来しようとも、仕事って「人」がやるものですし、そこには1人ずつの考えや生き方や掛け替えのない価値観があってこそ。
個別最適を大切に。
この点を忘れることなく、まずは「できている部下さん」から。早速15分ミーティングをやってみよう。
冒頭で紹介した本の書評はコチラの記事をご覧ください。
最後にひとこと
それでも、もしかしたら辞めてしまう人がこれからも続くかもしれません。
でもね。
まだまだ上司としてやれていないことがあって、そこに取り組んでの上での彼らの結論であったら、もう、仕方ないです。