こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
これまでやってきて、女性リーダーは何が得意なのだろう?と振り返ってみると、男性に比べて女性は寄り添いが得意で、部下さんを育成するための強みにできる、という点です。
この記事では、職場におけるマネジメントに悩んでいる人たちへのヒントになるよう、日頃私が取り組んでいる「寄り添いコミュニケーション術」について解説します。
部下は主役、上司は伴走者
まずはなぜ、このテーマを取り上げたのか?について。ある部下さんからの一言がきっかけでした。
それは、部署内で実施された研修会の振り返りをしている時。
上司チームがかなり厳しめの指摘をしているなか、部下さんチームから「私たちは背中を押されたり叱咤激励されることを望んでいるわけではありません。上司にはただ寄り添って欲しくて、その上で自分たちの力で前に進んでいくことができます」との発言があったのです。
上司が前面に出張っていたら組織は上手くいかない。
職場の主役は部下さんであり、私たち上司は彼らを支える伴走者に過ぎないのだ。
このエピソードで、あらためて気付かせてもらって。
以来「寄り添いコミュニケーション術」をより強く意識するようになりました。
寄り添いコミュニケーションの実践
では、「寄り添いコミュニケーション術」はどう実践していけば良いでしょうか?
ありきたりかもしれません。そんなこと解っているよ、と思われるかもしれません。
でもね、敢えて言います。
部下さんの話を傾聴すること。彼らの意見や感情を理解し、共感を示すこと。
やれていそうでいて、実はなかなかできていないものだからです。
もちろん必要なアドバイスはしますが、上司の自己主張ではなく、部下さんの自立と成長を優先する姿勢が大切。
彼らが自信を持って意見を言える環境を作ることが、より強固なチーム構築と成功へとつながっていく。
寄り添いコミュニケーションの一番の目的がそこにあります。
自己反省の機会と、女性リーダー独自の強み発揮
時には自分の考えや意見を抑え、部下の考えを優先させることで、彼らの自主性や創造性を引き出すことができる。
また、部下の成功を素直に認め、彼らの成果を称賛することで、チームの士気を高めることができる。
このアプローチを通じて、リーダーとしての自己反省の機会ともなれます。
そして、とくに女性リーダーは、共感と寄り添いによるコミュニケーションを自然に行うことができるということ。
男性リーダーとは異なる独自の強みを発揮して、チームの結束力を高める大きな要因へと繋げていく。
女性ならではの優しい言葉や配慮が、部下さんの心を開き、彼らを成長させる助けとなることでしょう。
最後にひとこと
部下さんの成長をサポートすることは、管理職として最も重要な任務のひとつ。
「寄り添いコミュニケーション」で、部下さん一人一人が自分の力を最大限に発揮できるよう、今後もぜひ取り組んでいきたいものです。