信頼していた友人から「実は、メンタルを崩してしまって…」と打ち明けられた時、あなたはどう反応しますか?
最近、私にもそんな経験がありました。
年齢も近く、ある分野のプロフェッショナルとして活躍している友人。いつも私のことを気遣ってくれる、本当にありがたい存在だった彼女から、メンタルヘルスの不調を打ち明けられたのです。
でも、実際にお会いして話をしている限りでは、特にいつもと変わらないようにも見受けられて…
「あれ?本当に大丈夫なの?」
そんな戸惑いを感じてしまった自分がいました。解説します。
この記事を読むことで解決できること
この記事では、友人のメンタルヘルス問題に直面した時の適切な寄り添い方について、私自身の失敗体験も交えながら解説します。
読み終わる頃には、こんなことが明確になるはずです:
- 友人のメンタル不調にどう向き合えばいいのか
- 「気遣う」と「普通に接する」のバランスの取り方
- 相手からの反応がない時の適切な距離感
- 自分の感情との向き合い方
なぜこの悩みが生まれるのか?その根本的な理由
友人のメンタルヘルス問題に直面した時に戸惑ってしまうのには、実は明確な理由があります。ポイントを3つお伝えします。
1. 「いつも通り」に見えることの複雑さ
メンタルを崩している人が、必ずしも表面上に変化を現すとは限りません。
特にプロフェッショナルとして活躍している方や、普段から他人を気遣う性格の方ほど、「普通を装う」ことに長けています。これが、周囲の人間を戸惑わせる一番の要因なのです。
2. 自分自身の複雑な感情
私自身がそうだったのですが、友人の不調を知った時、単純に「心配」だけではない複雑な感情が生まれることがあります。
実は、ちょうどその時期にイベントプロデューサーの方から企画を持ちかけられていて、その友人にも参加してもらいたいという想いがありました。
「話を聞かせて」とメッセージしたものの、結果的にはイベントの件ばかり伝えてしまって…
本来ならば体調を気遣うことを最優先にすべきだったのに、と反省しきりでした。
3. 「正解」がわからない不安
気遣いすぎると重荷になるかもしれない。
でも、普通に接しすぎると冷たく思われるかもしれない。
そんな「どちらが正解なんだろう?」という不安に苛まれてしまうです。
友人のメンタル不調に寄り添う3つの解決策
では、どうすれば良いでしょうか?3つの解決策を考えてみました。
解決策1:「反応を求めない」姿勢を大切にする
一番大切なのは、相手からの反応を期待せずに接することです。
私も最初は「話を聞かせて」とメッセージを送りましたが、返事がないことに焦りを感じてしまいました。
でも、考えてみてください。
メンタルを崩している状態の人に「返事をしなきゃ」というプレッシャーを与えてしまうのは、かえって負担になってしまいます。
「返事がなくても、それで良い」
そんな心の余裕を持つことが、真の思いやりなのだと気づきました。
解決策2:「気遣い」と「普通に接する」のバランスを見極める
これは本当に難しいバランスですが、私なりの答えは:
「相手のペースに合わせる」ということです。
- 相手が話したそうにしている時は、じっくり聞く
- 普通の話題を求めている時は、いつも通りに接する
- 何も求めていない時は、そっと見守る
要は、こちらが一方的に「こうすべき」と決めつけるのではなく、相手のサインを丁寧に読み取ることが大切なのです。
解決策3:自分の感情を否定しない
私がイベントの件を優先してしまったように、人間には複雑な感情があって当然です。
「友人を心配しているのに、他のことも気になってしまう自分はダメだ」
そんな風に自分を責める必要はありません。
大切なのは、そうした自分の感情に気づき、次にどう行動するかを選択することです。
結論:真の友情は「そっと見守る」ことから始まる
友人がメンタルを崩してしまった時、私たちにできることは案外シンプルです。
- 相手のペースを尊重する
- 反応を求めない
- 必要な時にそばにいる準備をしておく
今回の経験を通して、改めて学びました。
友情というのは、相手が元気な時だけ成り立つものではありません。むしろ、相手が辛い時にどう寄り添えるかが、真の友情の試金石なのかもしれません。
そして、完璧な対応なんてできなくても良いのです。
大切なのは、相手を想う気持ちを持ち続けること。そして、その人が必要とする時に、自然体で寄り添えることなのですよね。
何よりも。
友人が健康回復されることを心から願って止みません。