こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
ちょっと気まずくなってしまったお相手…っていますよね。
プライベートだと、しばらく会わないでいてそのうち解れて(ほぐれて)くる、ということもありますが、仕事で日々関わっている場合はそうもいきません。
そんなときの関係修復法。
かつて、最もこの危機が訪れた元部下さんとの事例をご紹介しつつ、解説します。
評価結果をきっかけに口を聞いてもらえなくなった
この部下さん。仮にAさんと呼びます。
とーっても優秀で信頼していて、たくさん助けてもらって、感謝でいっぱいでした。
いつもそのことも言葉に出して伝えるようにしていて、やがて、我が部署の中でのリーダー職にも就任してもらいました。
なのですが。とある年。
部署の業績が芳しくなくて、メンバーみんなの評価も厳しくつけざるをえなくて、管理職である私とAさんが最もその点を受け止める必要がありました。
会社ですから仕方ありません。
順調であれば年度毎に昇給が発生しますが、時には昇給なし(場合によっては減額)ということもあり得ます。管理職であれば尚更。
Aさんご自身も部下を持って評価をつける側でもありましたから、この辺りは十分理解してくれているだろう、と思っていたのですが。
その結果をフィードバックした時に、開口一番「えーーーっ???」そして「私はこんなに頑張ってきたのに、裏切られた気分です」との返答。
そして、それ以来3ヶ月くらい口を聞いてもらえませんでした。
時薬:時間が解決してくれた
確かにAさんは頑張ってきてくれています。でも、仕方ないんです。
よっぽど悔しかったのかもしれませんが、理解してもらうしかありません。
「そんなふうにへそ曲げないでよぉ」と言いたくなるのをグッと堪えて、できる限りバイアスかけずに、これまで通り彼女と接するように心がけました。
そして、時は流れ。
いつの間にか、以前と同じようにコミュニケーションが取れるようになったのです。
Aさんの中で「仕方がないのだ」と腹落ちできる時期がきたのか?
私は東京勤務、彼女は大阪勤務で、毎日顔を合わせるわけではありませんでしたので、その距離感がやがて解決へと繋がっていったのか。
「時薬(ときぐすり)」と言いますように、時間が解決してくれたのかもしれません。
「私もあなたと話をしませんよ」ではなく、心を開いておく
とはいえ。
自分から遠ざかってしまいそうになったり、「私だってあなたと話なんかしませんよ」的に意地を張ってしまっていたら、さらに解決に時間がかかった、または、こじれてしまったかもしれないから。
とにかく、お相手とのコミュニケーションに何らか困難があっても、自分は心を開いておく。
実は最近も似たような出来事があって、あらためて実感したのです。
最後にひとこと
この最近の出来事でも、ちょっとしたお相手との行き違いでご本人が用意していたスケジュールに私が応えることができず、かなりムッとされてしまいました。
なのですが、ここまでお伝えしてきた「今までで最も気まずい経験」を思い出して、グッと堪えて、一生懸命自分から話しかけるようにしたところ、いつの間にかこの「ムッとしていた感」が和らいで行ったのです。
自分ばっかり折れるのも…と、つい考えてしまいがちですが、人と人との関係、どちらかが意地を張りっぱなしではうまくいきませんから、”折れ役”を勝って出るのもよきかな、と考えています。