こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「どちらも大切なのに、どちらを選べばいいの?」
管理職として日々様々な選択を迫られる中で、こんな悩みを抱えたことはありませんか?
先日、「優先順位の判断」と「信頼関係の維持」について考えさせられる出来事がありました。
この記事では、その実体験を踏まえて解説していきます。
なぜ管理職は優先順位判断で悩むのか?〜全てを大切にしたい気持ちとの葛藤〜
色々なことが重なると、何を優先順位にすべきか、本当に悩みますよね。
冒頭で書きました出来事についてお伝えします。
予定としては先にスケジュールを知らせてもらっていたあるイベントがあり、参加しようと考えていたのです。ところが、その後に別のイベントと重なってしまい、後者の方が今の自分にとってどうしても重要だったので、前者の参加を見送ることにしました。
申込前の段階で「参加できなくなってしまいました」と予告したのですが、主催者から「随分前から知らせていたのに、どうして来れないのですか?」と責められて困ってしまったのです。
もちろん、前者のイベントを軽んじたわけでは決してありません。でも結果的にそのように取られてしまって残念でした。
後者のイベントの方が、今の自分にとって大事だった。ただ、それだけでどちらかに優劣をつけるつもりではないのですが、こうした「何を取捨選択するか」というのは本当に難しいものだと実感しています。
せっかく築いてきた信頼関係が損なわれてしまうかもしれない不安もあります。それでも、時間は有限ですし、自分の優先したいことを貫くのも、最低限相手に迷惑をかけないで済むのだったら良いのではないかと思うのです。
管理職のための優先順位判断3つのステップ
それでは、こうした優先順位判断のためにどうすれば良いでしょうか?3つのステップでまとめます。
ステップ1:自分の軸を明確にする
物事の優先順位を自分で決める。この「自分の軸」を持つことが最も重要です。
- 今の自分にとって何が最も必要か?
- 長期的に見てどちらが自分の成長につながるか?
- 組織やチームにとってどちらがより価値をもたらすか?
ステップ2:相手への配慮と伝え方を工夫する
信頼関係に優劣はないけれど、どうしてもその時にできることが限られてしまっている。
そんな時は:
– 早めに状況を伝える(申込前の段階で連絡する)
– 選択の理由を誠実に説明する
– 次の機会への参加意欲を示す
ステップ3:長期的視点で信頼関係を考える
色々な信頼関係には、同じ機会に全て恩返しを果たせなくても、次の機会にお返しすれば良い。
それを良しとしてくれる相手ならば、真の信頼関係が築けるはずです。
一方で、一度の選択で関係が崩れてしまうような相手とは、そもそもの信頼の土台が異なっていたのかもしれません。
最後にひとこと
決めるのは自分。
信頼関係を優先して、自分がその時にやりたいことを見送るのも、やはり避けたいもの。
管理職として様々な選択を迫られる中で、全ての人を満足させることは不可能です。でも、自分の軸を持ち、誠実に向き合い続けることで、本当に大切な関係は残っていくものだと信じています。
あなたも今、何かの選択で悩んでいるなら、まずは自分の心の声に耳を傾けてみてください。そして、その選択に責任を持つ勇気を持ちましょう。
きっと、後悔のない判断ができるはずです。