こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「管理職なんだから、全部自分でやらなきゃ」
「人に頼るなんて、情けない」
「部下に迷惑をかけるわけにはいかない」
そんな風に思って、一人で何でも抱え込んでしまう管理職の方、いませんか?
実は私も、こうした思い込みに囚われていました。でも、つい先日起きた出来事で、あらためて反省したのです。
解説します。
管理職が陥りがちな「一人で抱え込む」習性
管理職になると、どうしても「自分がしっかりしなければ」という責任感が強くなりますよね。
- 部下に弱みを見せてはいけない
- 困っていても相談できない
- 「助けて」と言うのは管理職失格なのかも?
こんな思い込みに縛られて、結果的に一人で抱え込みすぎてしまう…私自身、20年間管理職をやってきましたが、恥ずかしながら「助けて」と人に頼ることを苦手にしていました。
管理職なのだから、自分でしっかりと賄わないと…そんな習性を知らず知らずのうちに身につけてしまっていたのです。
この記事を読むことで得られる3つの気づき
この記事を読んでいただくことで、以下の3つの気づきを得ることができます。
- 「一人でできることには限界がある」という現実を受け入れる大切さ
- 部下さんとの真の信頼関係を築く方法
- チーム全体のパフォーマンス向上につながる具体的なアプローチ
これらの気づきで、管理職としての在り方や、より良いチーム運営へのヒントとなれば幸いです。
突然のピンチが教えてくれたこと
冒頭でお伝えした「出来事」について具体的にお伝えします。
不意の体調不良で休みを取ることになった日のこと。その日が締切だったレポートについて、自分としては完璧に仕上げたつもりでいました。
ところが…取引先からの指摘で、レポートが不完全だったことが判明。しかも当日に。
体調が悪くて動けない中、頭が真っ白になってしまいました。もう、どうにもできない状況だったのです。
そんなピンチの中で、取引先からのメールを見た部下さんが手を差し伸べてくれました。
しかも、その部下さんには、このレポートの作り方を教えていなかったにも関わらず「なんとかやりますよ」と連絡をくれた時は、もうありがたくてジーンときました。
実は、この部下さんとても細やかで、どちらかというと自分とは逆のタイプ。正直なところ、普段は少し苦手にしていたのです。
でも、その細やかさ、優しさに救われて、改めて感謝の思いでいっぱいになりました。
解決策の提示:「頼る勇気」を持つための3つのステップ
この経験をもとに、あらためて「頼るための3つのステップ」についてまとめました。
ステップ1:固定観念を手放す
まずは「管理職は一人で何でもやらなければならない」という固定観念を手放す。
- 完璧な管理職なんて存在しない
- 人に頼ることは恥ずかしいことではない
- チームワークこそが最大の武器
この3つを心に刻みましょう。
ステップ2:部下さんの多様性を認める
次に、部下さん一人一人の特性を改めて見直してみること。
- 自分と違うタイプの部下さんの良さを探す
- 苦手だと思っていた特性も、実は貴重な才能かもしれない
- 多様性こそがチームの強さ
今回の私のように、苦手だと思っていた部下さんに救われることもあるのです。
ステップ3:システムを整備する
いざという時に、お互いの業務シェアができるようなシステム整備も大切です。
具体的には
- マニュアルの充実
- 情報共有の仕組み作り
- 緊急時の対応フローの明確化
…といった点。
「自分がいない時に他の人が分かるように」という視点で、日頃から手順の見直しを心がけましょう。
まとめ:一人の限界を認めることで、チームは強くなる
一人でできることなんて、本当に限界がある。でも、その限界を素直に認めて、部下さんに頼ることで、かえってチーム全体の結束が強まるのです。
管理職だからといって、スーパーマンである必要はありません。
むしろ、自分の弱さや限界を認めて、部下さんたちと一緒に乗り越えていく。そんな姿勢こそが、真のリーダーシップなのかもしれませんね。
「助けて」と言える勇気。それが、より良いチーム作りの第一歩なのです。