「やっとくね」と言ったのに「どうなってる?」上司のブレが招く信頼関係の危機

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こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。

「この件、私がやっとくね」と部下さんから業務を引き取ったはずなのに、しばらく経って「あれ?どうなってますか?」と聞いてしまった経験、ありませんか?

部下さんの「え?」という困惑した表情を見て、「しまった…」と後悔してしまう。そんな小さな矛盾が、実は部下さんとの信頼関係に大きな影響を与えているかもしれません。

この記事では、日常の何気ないコミュニケーションで起こりがちな「上司のブレ」がなぜ問題なのか、そしてどうすれば一貫した対応ができるようになるのかを、私の経験を踏まえて解説します。

なぜ上司の「ブレ」が部下さんの心に響くのか

まず、上司の「プレ」がどう影響するのか?について、ポイントを挙げます。

他責思考が招く矛盾した行動

「やっとくね」と言ったはずなのに、後から確認してしまう背景には、実はこんな心理が隠れています。

部下さんが忙しそうだから気遣って引き取ったのかもしれないし、そもそも自分が引き取ったことを失念してしまったのかもしれない。

でも、いずれにしても自分でやると決めたなら貫くのが大事だし、自分が伝えたことを忘れないようにすることって、かなり基本的なこと。

結局、何事も他責にしようとすると、こういう振る舞いになってしまうんです。

部下さんが感じる「めんどくささ」の正体

言われた部下さんからすれば「え?」となってしまって、めんどくさくなって自分でやってしまうこともありがち。

上司がブレてしまうから、こういう事態を引き起こしかねず、結果、もしかしたら一つの小さなことかもしれませんが、信頼関係の綻びの原因になってしまうのです。

部下さんは思っている以上に、上司の言動の一貫性を見ているもの。小さな積み重ねが、大きな信頼の差となって現れてしまいます。

リーダーに最も必要な資質「一貫性」を保つ解決策

次に、ブレない=一貫性を保つ ための解決策について。3つにまとめます。

1. 「ブレないこと」こそ最重要スキル

ブレないこと、一貫性。リーダーとして他のマネジメントスキルよりも、最も大切なことの一つと言っても過言ではありません。

とはいえ、人間、ついブレてしまうこともありがち。だからこそ、そこを防止する心がけや工夫を上司自ら施していくことが必要なのです。

2. 引き取ったことと任せたことを明確に区別する

部下さんとの日常の何気ない対話の中であっても:

  • 上司が引き取ったこと
  • 逆に部下さんに任せたこと

これらをしっかりと貫くこと。

途中で進路変更が必要だと思った時は、その都度相談(指示ではなく)するというスタンスが大切です。

3. 具体的な防止策の実践

記録を残す習慣を作る

  • 引き取った業務は必ずメモやタスク管理ツールに記録
  • 部下さんに任せた案件も同様に記録

定期的な振り返りの実施

  • 週単位で自分の発言と行動を見直す
  • 矛盾した対応をしていないかチェック

部下さんとの認識合わせ

  • 業務の引き継ぎ時は、必ず相互確認
  • 「私がやります」「お任せします」を明確に使い分け

信頼される上司になるための結論

繰り返しになりますが、部下さんとの信頼関係を築くために最も大切なこと、その心は「ブレないこと」です。

上司として完璧である必要はありませんが、自分の発言には責任を持つ。そして、もし変更が必要な時は、きちんと相談という形で部下さんとコミュニケーションを取る。

こうした一つ一つの積み重ねが、部下さんとの信頼関係を築き、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながっていくのです。

小さなことかもしれませんが、日々の対話での一貫性こそが、管理職として最も大切にすべきことの一つ。

明日からの部下さんとのやり取りで、ぜひ意識してみてくださいね。

ショート動画にも撮りました。よろしければご覧ください。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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