こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「今度その本、貸しますね」「その件、確認しておきます」
例えばそんな何気ない部下さんとの会話、きちんと覚えていますか?
日々の業務に追われる中で、ついつい忘れてしまいがちな小さな約束。しかし、それが積み重なると部下さんとの信頼関係に大きな亀裂を生じさせることも…。
この記事では、管理職が部下さんとの約束を確実に守るための具体的な方法と、それが信頼関係構築にどう影響するのか?について、解説します。
小さな約束が守られないとき、部下さんは何を感じるのか?
実は、上司が約束を守らないとき、部下さんは様々な感情を抱えます。
「もしかして忘れられたのかな?」
「私のことを重要だと思っていないのかな?」
「あれはただの社交辞令だったのかな?」
そして、多くの場合、部下さんは遠慮して言い出せずにいるのです。
私自身もこれまでに何度か上司から受けた小さな約束が果たされず、「あれってどうなったのかな…」と聞き出せないまま悶々とした経験があります。
その気持ち、本当に辛いものでした。だからこそ、自分はそうならないようにしたい、と常に心がけるようにしたのです。
なぜ小さな約束が信頼関係に大きく影響するのか
上司と部下の関係は、日々の小さな約束の積み重ねで築かれています。
業務上の大きな約束は当然として守られることが常ですが、些細な約束こそが実は信頼関係の試金石となるのです。
こうしたことを着実に実行している上司に対して、部下さんはきっと、
「小さな約束も必ず守ってくれるから、大事な話も安心して相談できる」と思ってくれることでしょう。
逆に、小さな約束を忘れてしまう上司には、重要な相談もしづらくなるもの。結果として、チームの風通しも悪くなってしまいます。
約束を確実に守るための3つの具体策
では、忙しい日々の中で、どうすれば小さな約束も確実に守れるのでしょうか?具体策を3つ挙げます。
その場で書き留める習慣をつける
「記憶より記録」という言葉があります。
部下さんとの会話の中で約束したことは、その場でパソコンのメモやノートに書き留めます。これが最も確実な方法です。
「ちょっと待ってくださいね、忘れないようにメモしておきますから」
この一言を添えることで、部下さんにも「約束を大事にしている」というメッセージを伝えられます。
復唱して確認する
約束をした後に、その内容を復唱することも効果的。
「◯◯の確認結果について、3日以内に返信する、でよろしいですね?」
このように言葉に表すことで、お互いの認識のズレを防ぎ、記憶にも定着します。
日々のチェックリストを作る
一日の終わりに、その日に発生した約束事をリストにし点検する、というのも習慣化すると良いです。
「あの約束、どうなっていたっけ?」という状態を防ぎ、確実に約束を守る仕組みを作ること。ありきたりかもしれませんが、そうしたこまめな行動が大切なのです。
約束を守れなかったときの対応方法
一方で、どんなに気をつけていても、約束を忘れてしまうことはあります。そんなときは
- 素直に謝罪する
- 言い訳をしない
- すぐに行動に移す
この3点を心がけましょう。
「申し訳ありません、すっかり忘れていました。今すぐ対応します」
この誠実な対応こそが、信頼回復への近道です。
最後にひとこと
これまでの20年間、数多くの部下さんと関わってきた経験から言えること。
小さな約束を守るという「当たり前のこと」が、実はつい見落としがちでもあるのです。
この記事を読んでくださったあなたも、ぜひ明日から、その点に今まで以上に注意を払ってみてはいかがでしょうか。
きっと、チームの風通しもさらに好転していくはずです。