こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職に昇進したものの、「このまま部下をマネジメントして大丈夫だろうか…」「チームをまとめる自信がない」と不安を抱えていませんか?私も初めて管理職になった時は、毎日が試行錯誤の連続でした。
この記事では、私の経験から得た教訓をもとに、新任管理職の方が陥りがちな失敗を避け、スムーズにリーダーシップを発揮するための具体的なステップをご紹介します。
なぜ多くの新任管理職が苦戦するのか?
管理職になりたての頃、誰もが直面する最大の難関は「プレイヤーからマネージャーへの意識転換」です。昨日まで自分の業務成果だけを考えていればよかったのに、今日からは部下の成果にも責任を持たなければならない—この転換がうまくいかず、多くの方が苦しむのです。
「私がやった方が早い」と思って全部自分で抱え込んでしまったり、逆に「任せたのだから」と放置してしまったり。その結果、部下の成長も止まり、自分も疲弊するという悪循環に陥ってしまいます。
では、どうすれば良いでしょうか?
単なる理論ではなく、実際に私が20年間の管理職生活で試行錯誤して見出した実践的なものとして、「これさえ押さえておけば大丈夫」という点が見えてきました。そのエッセンスをお伝えします。
- 部下との信頼関係を短期間で構築できる
- 業務の抱え込みから解放され、本来の管理業務に集中できる
- 部下のモチベーションと成長を促進できる
- 自分自身の心身の健康を保ちながらリーダーシップを発揮できる
具体的な心得・ポイントは以下の5つです。
新任管理職 5つの心得
最初の1ヶ月は「聴く」ことに集中する
新任管理職の方にありがちなのが、「変革者」として早く結果を出したいという焦りです。しかし、まずは現状把握が先決。
「このチームの強みは何か」「どんな課題を抱えているのか」「メンバー一人ひとりが何を考えているのか」—これらを知るためには、じっくり「聴く」時間が必要です。
とくに最初の1ヶ月は会議でも極力自分の意見は言わず、メンバーの話に耳を傾ける。そうすることで見えてくるチームの本当の姿があるのです。
1on1ミーティングを習慣化する
部下との個別面談は形式的なものではなく、信頼関係を築くための貴重な機会です。
「今どんなことに困っている?」
「私にどんなサポートが必要?」
「将来どんなキャリアを描いているの?」
こういった質問を通じて、部下の本音や潜在的な問題点が見えてきます。また、プライベートの話題にも触れることで、「一人の人間として関心を持っている」というメッセージを伝えられます。
大切なのは定期的に実施すること。1回につき15分でも良いのです。忙しくても時間を作るようにしましょう。
「完璧」を手放し、適切に「任せる」勇気を持つ
新任管理職の多くは、「失敗できない」というプレッシャーから、すべてを自分でコントロールしようとしてしまいます。しかし、それは部下の成長機会を奪うことになります。
「こうすれば良いよ」と答えを教えるのではなく、「どうすれば良いと思う?」と問いかけ、自ら考える機会を与えましょう。
もちろん、最初は時間がかかりますし、失敗することもあるでしょう。でも、その経験が部下の成長につながるのです。私も最初は「任せる」ことに不安を感じましたが、今では「この程度なら任せても大丈夫」という判断基準が身についています。
自分自身のメンタルケアを最優先する
管理職になると、部下のケアに目が行きがちですが、自分自身の心と体の健康を守ることも重要な責務です。
「上司が疲れている」と部下は敏感に感じ取り、チーム全体の雰囲気にも影響します。定期的に自分を振り返り、ストレスのサインを見逃さないようにしましょう。
週末のリフレッシュや、同じ立場の仲間との定期的な情報交換など、自分なりの解消法を作っておくのがオススメです。
失敗を恐れず、常に学び続ける姿勢を持つ
完璧な管理職などいません。私自身、今でこそ「19年のキャリア」と言えますが、その道のりは失敗の連続でした。
大切なのは、失敗から学び、次に活かす姿勢です。また、その姿勢を部下に見せることで、「失敗しても大丈夫」という安心感を与えることができます。
「私もこんな失敗をしたことがある」と正直に話すことで、部下との距離も縮まるものです。
最初から「素晴らしいリーダー」でなくて良い
管理職としての第一歩を踏み出したばかりの皆さん。肩の力を抜いて、一歩ずつ進んでいきましょう。
最初から「素晴らしいリーダー」である必要はありません。部下の声に耳を傾け、適切に任せ、自分自身のケアも怠らず、失敗から学び続ける—この基本を押さえておけば、必ず成長していけます。
私も20年前は不安でいっぱいの新米管理職でした。でも、一歩ずつ前に進むことで、今では「あの時の苦労があったから今がある」と胸を張って言えます。
最後にひとこと
完璧な管理職なぞ、いません。
大切なのは「今日より明日、少しでも良い管理職になる」という気持ちです。その一歩を踏み出す勇気を、心から応援しています。
この記事を読んでくださった皆さんの管理職としての旅が、実りあるものになることを願っています。