こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
他社の女性管理職とお話しする機会がありました。社内初の女性管理職として数ヶ月前に昇進された方。
これまで管理職になることにほぼ関心がなく、現場の業務をこなしていくことにやりがいを感じておられたそうですが、せっかくのチャンスをもらったからと果敢にチャレンジされている姿に、心を打たれました。
当然ですが、様々な悩みを抱えていて…。打ち明けてもらった内容から、多くの女性管理職が抱える共通の課題が見えてきたのです。
同じように悩んでいる人へ。参考になればとこの記事を書きます。
女性管理職の悩み、あなたは一人じゃない
女性管理職として第一歩を踏み出したばかりの時に直面する悩みって、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまうことが多いんです。
「私だけがこんなに悩んでいるのでは?」
「他の管理職の人たちは、こんなことで悩んでいないはず…」
「期待に応えられなかったらどうしよう」
こうした思いを胸に秘めながら、毎日の業務と向き合っている方も多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
この記事を読み終えることで
– 初めての管理職でも自信を持って進める道筋が見えてくる
– 自分らしいマネジメントスタイルを構築するヒントを得られる
– 年上の男性部下との関係性構築の秘訣を知ることができる
– 女性だからこその強みを活かす方法を理解できる
そんなふうに感じてもらえたら嬉しいです。
女性管理職が直面する3つの課題と向き合い方
では、実際にどんな課題に直面して、どう向き合っていけば良いでしょうか?3つのポイントをお伝えします。
「何もかも初めて」の不安との向き合い方
今回お話をした女性管理職の方は、「漠然とした不安に苛まれている」と話してくれました。これは、管理職就任初期には誰もが経験することです。
私自身は管理職にずっとなりたくてそこを目指してきたタイプでしたが、それでも就任したばかりの時は、何もかも初めてでどうしていいかわからなくて、同じように不安を感じていました。
<向き合い方>
最初からうまくいく人なんていません。
一つ一つコツコツと、そして自分ならではのやり方、管理職としてのビジョンを発揮してチームのみんなに伝えていくことが大切です。失敗も成長の糧として受け止めて、着実に前進していきましょう。
年上の男性部下とのコミュニケーション
彼女のチーム内には、経験へのプライドが高く、現場の実務をなかなか率先してやらない年上の男性部下がいるとのこと。若いメンバーとの不均衡に悩んでいました。
これも女性管理職がしばしば直面する課題の一つです。特に「社内初の女性管理職」となると、なおさら難しさを感じることでしょう。
<向き合い方>
年齢や性別、経験に関わらず、部下としてみんな等しく接していくことが重要です。
また、それぞれに個性がありますから、一人一人との対話の時間を有効に活用して、その面談の中で約束したことは必ず返す。
この積み重ねが信頼関係を築く基盤となります。
「バリバリやる男性管理職」のイメージに縛られる
加えて、他の男性管理職と同じように「バリバリやる」ことに意識がとらわれがちだという悩みも教えてくれました。
身近に女性管理職のとロールモデルとなる先輩がいないことも多いでしょうから、こうした悩みごもっともです。
<向き合い方>
他の人と同じようにやる必要はありません。あなたならではのやり方や特徴を活かしたマネジメントスタイルを貫くことを大切にしてください。
むしろ、多様性のある組織づくりのためには、異なるマネジメントスタイルがあることが強みになります。
「女性らしさ」を強みに変える管理職の在り方
前段落からの繰り返しとはなりますが、最後に私が彼女に伝えたのは、「女性ならではの特徴を活かしたマネジメントスタイルを貫くことでいい」ということ。
従来の組織では、「強いリーダーシップ」「毅然とした態度」といった、どちらかというと男性的な特性が評価されがちでした。しかし、これからの組織に必要なのは多様性。
女性ならではの共感力や細やかな配慮、チーム全体の調和を重視する姿勢は、現代のビジネス環境において大きな強みとなります。
最後にひとこと
彼女のように、これから管理職として歩み始める女性たちが、自分らしいリーダーシップを発揮できる環境が広がることを心から願っています。
そして、そんな女性管理職の方々の背中を、私も微力ながら押していければと思います。
完璧であろうとするのではなく、学び続ける姿勢を大切に。あなたならではの道を歩んでいきましょう。