こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんが仕事でアップアップしているのに、「手伝いましょうか?」と声をかけても「自分でやります」と頑なに断られる。翌日も同じように疲れた顔をしている…そんな部下さんをどう助ければいいのか、胸が痛む思いをしたことはありませんか?
この記事では、責任感が強く仕事を抱え込みがちな部下さんへの向き合い方について、私の経験を踏まえて解説します。
「自分でやります」の裏に隠された部下さんの苦悩
私のチームにも同じような部下さんがいます。
とある業務領域を任せているのですが、責任を持ってしっかり取り組んでくれていてありがたいです。しかし、時期によっては一気に集中してしまうことがあり、業務が溜まってしまうのです。
「何か手伝えることはありませんか?」と声をかけても、必ず返ってくる言葉は「自分でやります」。
その背景には、おそらく「自分の担当だからしっかりやり遂げたい」という強い責任感と、「他のメンバーもそれぞれに忙しいだろう」という遠慮の気持ちが混ざっているのでは?
そんなふうに察します。
抱え込み型部下さんの問題点とチーム全体への影響
この「自分でやります」精神は、一見すると素晴らしい姿勢に見えます。しかし、長期的に見ると以下のような問題を引き起こします。
- 部下さん自身の疲弊やバーンアウトにつながる
- 特定の業務知識が一人に集中してしまう
- 万が一の際に代替要員がいない状態
- チーム全体の柔軟性や対応力の低下
私たち管理職は、部下さん一人ひとりの多様性を尊重しながらも、チーム全体のバランスと生産性を考える必要があります。
なぜジョブローテーションが効果的なのか
ここで重要となってくるのが「ジョブローテーション」という考え方です。
責任感の強さはもちろん素晴らしい資質ですが、一人が抱え込んでしまうことで、他のメンバーが代理で対応できない状況が生まれてしまいます。これはチーム全体のリスクでもあるのです。
ジョブローテーションを通じて、メンバーの誰でもお互いの業務をこなし合える状況を作ることで、以下のメリットが生まれます。
- 個人の負担が分散される
- 知識や経験が共有される
- 急な休みにも対応できる柔軟性が生まれる
- チーム全体の生産性が向上する
具体的にどうすれば「自分でやります」部下さんの負担を軽減できるでしょうか?
多様性を尊重した公平な業務分担への道筋
私が実践している方法をいくつかご紹介します。
業務の棚卸しと可視化
まずは部下さんの業務内容を可視化し、どの部分が共有可能か、どの部分が負担になっているかを明確にします。
段階的な業務共有の導入
いきなり全ての業務を共有するのではなく、負担の大きい一部分から始めるよう提案します。
また、「あなたの仕事を手伝う」ではなく「あなたから学ばせてほしい」という姿勢でお互いにアプローチし合うと、受け入れられやすくなります。
定期的な業務状況の確認ミーティング
「どうですか?」と聞くだけでなく、定期的に業務状況を確認する場を設けることで、自然と共有の機会が生まれます。
そして、一人だけでなく、チーム全体で「助け合うことは当たり前」という文化を作ることも大切です。
最後にひとこと
部下さんの属性や個々の私的状況は、それぞれ異なります。対応できる能力や度量も一律ではないでしょう。
一方で、誰かに集中して負荷がかかる状況は避けたいもの。特にフルタイムのメンバーならば残業で対応することもあるでしょうが、時短勤務の方にはそれも難しい。
大切なのは、一人ひとりの多様性に合わせて、できる限り公平に業務を割り振り、お互いの生産性を高めていくこと。
「自分でやります」と言う部下さんの責任感を尊重しながらも、チーム全体で支え合える環境づくりを心がけていきましょう。
そして何より、部下さんが心から「助けてほしい」と言える信頼関係を築くことが、私たち管理職の大切な役割なのではないでしょうか。