人に物事を教えるというのは、難しいものです。
我が職場。
先輩社員が新人さんに業務を教えています。
その様子を見ていると、残念ながらうまくいっていない。
どうやら、自己流で突っ走ってしまう気質があるようです。
そんな新人さんへ。
気をつけるとよいことを書いてみます。
突っ走ってしまうクセを直そう
指導者さんの意見を聞くと、案の定苦心している。
- 教えたとおりに取り組んでもらえず、自己流で突っ走りがち
- 注意しても聞く耳を持ってくれない
つまり、「基本に忠実」じゃないんだよね。
「自分のモノサシで応用して突っ走ってしまう」クセがあるようです。
そのクセはこの機会だから、直そう。
自己流でやってしまうと、時間が経つほどもとに戻せなくなるから。
最初のうちはとにかく「基本に忠実」に、真っ直ぐに。
応用するのは、それがこなれてきてからで良いのです。
先輩方が忙しそうでも、気を使わなくてよい
「先輩方が忙しそうなので…ある程度教わったら自力でやらないと、と思ってしまい…」
うーん。そこ、気を使わなくてもよし。
曖昧なまま進んじゃって、対応が間違ってしまっては元も子もない。
分からなかったらマニュアルに立ち返って、それでも分からなかったら、先輩に聞く。
これを徹底してくださいね。
先輩は、忙しくったって、あなたの話しを聴くために、耳を澄ましてくれているから。
すると「ハイ。分かりました」と返事はくれるものの、また同じことを繰り返してしまっています。
根掘り葉掘り聞けるのは、新人のうちしかない
どうやら、「聞く」「教えてもらう」ということに、心理的抵抗があるようです。
とくに、指導者さんが自分より年下だったり、社会人経験そのものが少なかったりすると、なおさらそこに拍車がかかってしまう。
でもね。
根掘り葉掘り聞けるのは、新人のうちしかないから。
先輩っていうのは、つかまえるために居てくれるんだから、気兼ねせずに質問攻撃しましょう。
もちろん、同じことを繰り返し聞くのではいけませんが、似たような事象でも状況が異なると、また違う対処が必要になるから、それは繰り返し聞くことにはならない。
いちばんいけないのは、
「もう、分かっているから教えてもらわなくてもいいです」などと開き直ってしまうこと。
年下だろうが、社会人経験が少なかろうが、時間を割いてトレーニングをしてくれているのだから、指導者に敬意を払おう。
そして、何事も謙虚に受け止める。
そうすれば、たいていはうまく「伸びて」ゆくことができるものです。
今日の一言
「守破離(しゅはり)」という言葉があります。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
ー「コトバンク」より引用
じっくり「守」ればこそ「破」るステージが待っている。そしてその先には、自分ならではの道が拓ける。
新人さん、応援してるよー!