こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
入社面接では素晴らしい方と出会えたと思えたのに、なかなか定着に繋がらない…。そんな悩みをお持ちではありませんか?
我が部署も同様です。
多くの企業が抱えるであろうこの課題について、私の経験を踏まえて解決のヒントをお伝えします。
採用と定着の難しさ、その本質とは
採用面接の場で候補者さんへ説明すべき最も大切なことは、企業のフィロソフィーや目指しているビジョンについて…だと考えています。
そして、この点が入社以降の定着にもつながるものです。
ところが、候補者さんが実際に共感を示してくれたとしても、それが表面的なものなのか、本質的な共感なのか。限られた採用面接の時間内では、そこを見極めるのは至難の業ですよね。
面接時に違和感を覚えたのならば採用に踏み切るべきではない…という評論もありがちですが、同業他社との競合やスピード感も求められる中で、時には「えいやっ」という判断も必要になってくるのが現実なのです。
定着率を上げる、その意外な解決策
そんな中で、私が見出した一つの答え。それは入社後に「できる限り早期に実務のプロジェクトにアサインする」というものです。
なぜ、早期プロジェクトアサインが効果的なのか?理由は主に3つあります。
- 理想と現実のギャップを早期に認識できる
- 会社の業績に直接関わる当事者意識が芽生える
- 自分がどう貢献できるのかを実感できる
これまでの経験上、机上の研修だけでは得られない「実践的な学び」と「貢献実感」が、その方の定着に大きく影響するのだと思い至っています。
では、具体的にどう取り組んでいけばいいでしょうか?
具体的な取り組み方と成功のポイント
一例を3つの段階に分けてポイントを箇条書きで上げます。
入社直後からの段階的アプローチ
- 入社1週目:プロジェクト概要説明と現場見学
- 2週目:具体的な業務アサイン開始
- 3-4週目:独自の役割の確立
丁寧なフォロー体制の構築
- 週1回の1on1ミーティング実施
- 随時の相談対応
- チーム内での役割の明確化
成長実感を促す仕組み作り
- 小さな成功体験の積み重ね
- 具体的な貢献度の可視化
- 次のステップに向けた目標設定
もちろん、このやり方が全てではありませんし、実務にアサインするとしても、それぞれの業務状況によって対処や時間軸が異なることもあるでしょう。
いずれにしても、新規入社者をお客様としてではなく当事者として早期に巻き込むこと。
万が一本人の思いや適性に齟齬があったとしても、早めに対処することで、次の一手を打つこともできます。
最後にひとこと
採用面接だけでは見えてこない、その人の真の力を引き出すために。早期のプロジェクトアサインと、その後の丁寧なフォローを組み合わせることで、必ず道は開けます。
新しく迎えた仲間たちが、心から「この会社で働きたい」と思える環境づくりや管理者が真の定着率を目指していくことに向けて、この記事が参考になったら嬉しいです。