こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんの1人が、近々に時短勤務を終えようとしています。
我が勤務先の「育児支援制度」を長らく利用していて、その要件となる満年齢をお子さんが迎えることからです。
具体的にいうと、彼女の娘さんは現在小学校3年生。
育児休業から復職した後この学齢まで時短制度が利用できるので、通算9年ほどになります。
久しぶりのフルタイム復帰に不安も多いことでしょう。
「いくみさん、どんなことに気をつければいいですか?」と相談を持ちかけてくれて、色々と対話をしました。
そして意外なアドバイスを伝えたのです。解説します。
我が子が小学校3年生の頃の過ごしかた
まずは私自身が、この部下さんと同じような時期にどう過ごしていたか?について。
話はさらに以前に遡ります。
新卒で最初に勤務した会社(今の私の「管理職道」の原点です、よろしければ拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』をご参考に)は東京都内にしか拠点がありませんでしたので、結婚が決まって夫の転勤で広島市に移住する必要があり、やむなく退職。
ほどなく子宝に恵まれたので、息子が1歳半になる頃まで無職。ようやく再就職を果たしたものの、非正規雇用でしたので残念ながら「時短」という制度はなし。働いた時間に応じて給料がもらえる、いわゆる「時給勤務」でした。
その後10年程経って、現勤務先で正社員として復帰したのが2002年、息子は小学校2年生。
今でこそ「子供が小学校3年生を満了するまでは時短勤務が可能」という制度が整っているものの、当時の我が社においてもそうした制度は全く無く、ある意味「仕事を続けるのか?子育てを優先して辞めるのか?」の二択です。
部下さんからの質問に、答えようがない
私は前者を選んでそして今に至るのですが、冒頭でお伝えした点。
部下さんから「(時短勤務が終わるにあたって)いくみさん、どんなことに気をつければいいですか?」と聞かれたところで、なんしろ経験がありませんから、答えようがないのです。
また、これまでの部下さんたちも、お子さんが概ね3歳くらいになる時期を目処に(本人希望で)時短勤務を終了していたケースがほとんどでしたので、満年齢まで制度を利用したケースはこの部下さんが初めて。
その点からも、やはり、答えようがありません。
もちろん、制度ですからMAXまで利用することになんの異論もありませんが、周囲からしてみると「この人は遅く来て早く帰るから、それなりにお願いする業務を絞っておいた方が良い」という気遣いが発生することも事実です。
時短勤務から通常勤務への移行で、私が伝えた意外なアドバイス
やはり我が家の話を持ち出してすみませんが、息子が小4になって小学校を卒業するまでは、とにかく色々と大変なことが多くって、主に子供が思春期に突入していくにあたってのメンタリティの問題や中学以降の進路の問題や…悩みは尽きません。
小学校低学年まではある意味、こうした懸念点は起こりませんからね。むしろ、時短勤務は小学生になったら一旦終了、4年生以降に復活…としてほしいほどです。
ま、さておき。部下さんへの返答。
私が同じような時期にどうしていたか?ということは、時短勤務の経験がないため申し訳ないのだけれどお伝えできることはないです。
ただ、あなたがこれからその時期を迎えることで、何をお子さんにメッセージするといいか?という点については。
「勤務時間が長くなって(色々今までどおりに出来ないこともあるかも知れず)ごめんね」
じゃなくて。
「勤務時間が長くなって、お母さん、さらに色々と頑張りたいことがあるから、よろしくね」
つまり。
子供に申し訳ない、じゃなくて、お母さんはこれからさらに生き生きと楽しく過ごしていくからね。
そんなふうに、伝えてみましょう。
もちろん、その当時の私自身も試行錯誤の連続で、こうした言葉を実際に息子には言えずじまいでしたが、マインドは頑固に持っていて、結果今に至るのです。
最後にひとこと
部下さんにとってもこのアドバイスは意外だったようで、不安が払拭しきれないようでしたが
「習うより慣れよ」だよ。とも伝えて、そっと背中を押しました。
いざ、時短勤務終了以降、おそらくご本人の心配事も新たに起こってくることでしょうが、今から案じなくてもその時になったら考えれば良いのです。