神社が好きでよく行きます。また、神社に関連する本もよく読みます。
そして、これまでのいわゆる「神社本」とは全く趣きの異なる一冊に出会いました。
コピーライター・作家としてご活躍の川上徹也さんの『「運のいい人」は神社で何をしているのか』です。
本書の魅力を一言で表すとしたら、”神社好きが熱く語る、神社好きへといざなってくれる本”
ご紹介します。
神社という空間に身を置いていると運のいい人になる確率も上がる
タイトルの一部に「運のいい人」と書かれていますが、いわゆるスピリチュアルな内容でもなく、また、神社の歴史や細かな作法を説いているものでもありません。
あることをきっかけに神社参拝にハマり、その後全国各地の神社を訪れることをこよなく愛するようになった著者。
神社に神様が本当にいるかどうかわからないけれど、神様がいてもいなくても「神社と言う空間」が大好きで、そこに身を置いていると、とても気持ちがよくなる。その結果「運のいい人になる確率も上がる」と考えている…。「はじめに」で書かれてあることからどんどんその内容に引き込まれていきます。
なぜ「運のいい人になれるのか?」8つのポイント
具体的に、なぜ「運のいい人になれるのか?」についての8つのポイントと、そうした点を踏まえての参拝法も伝授してくれて納得しきり。
一例を引用します。
拝殿で参拝する時、私は「◯◯を叶えてください」と言うような神頼み的なお願いはしません。 どのようにしているかというと、たとえば、以下のような感じです。
「◯◯を目指して努力しますのでご加護をお願いします」(中略)お願いすると言うより、誓いを立てて宣言すると言う感じです。これは心理学でいうところの「アファメーション効果」が期待できます
「念ずれば通ず」とよく言われる通り、こうして”念じごと”と真摯に向き合えるのも、神社という空間ならでは。大いに頷けます。
本書を読むと、どの神社にもぜひ訪れたくなる
各章ごとに著者がこれまで訪れてきた全国各地の神社の詳しい紹介をしてくれていて、さらに巻末には特徴ごとの一覧もあって、どこもぜひ訪れたくなります。
また、こうした点に加えて「神社は日本最強のエンタメであり、広い世代を取り込む注目のビジネスモデルでもある」という解説もユニークで面白い!
本書を読んで、さっそく東京都内・赤坂の日枝神社に訪れて記念撮影してきました。
私のように神社好きの人も、今までさほど馴染みのなかった人も、ぜひ手に取ってほしいオススメの書。新書版で持ち歩きにコンパクトなのも嬉しいです。