こんにちは。女性管理職20年の いくみ(@nesan_blogger)です。
我が部署では、年度締めの3月が近づいてくると幾つか行政に提出すべき報告書があります。
自分自身が対応するものもあれば、部下さんにお任せしているものも。
この記事では、「あれ?ちょっとおかしいかも」という部下さんのセンサーに助けられた出来事をもとに、それって宝だなぁと実感したことについて、解説します。
部下さんが苦心して作成してくれた報告書
今回お伝えする、某報告書について。
実は前任者からの引き継ぎが不十分の中、現在担当してくれている部下さんが一生懸命”過去歴”を紐解いてくれて、苦心して今回分を作成してくれたものです。
もうね。
その労だけでもありがたすぎます。
そして、日頃から彼女の成果物には全幅の信頼を寄せているので、出てきた最終数値に若干の違和感はありましたが(前年度に比べてかなり増大している…)オッケーですと伝えて、報告を完了してもらいました。
ところが。
翌日になって、あらためて相談がきたのです。
自分の感じた違和感を、部下さんも感じていた
「いくみさん。ちょっとすみません。昨日の報告なのですが、どうしても最終数値に違和感があって…もう一度検証し直してみたら、やや違う結果が出たのです」
この話を聞いて私が感じたことは
1)自分もちょっと違和感あったけれど、それでも、部下さんの出してきたものが正解だからと承認していたことが、実は部下さんにとっても違和感だったこと。
2)部下さんが日にちを跨いでも、このことを気に掛けてくれたことにありがたいし申し訳ないし。
3)もう報告してしまっているから、どう訂正すればいいのか?
…どこか複雑な想いもありましたが、とにかく。
部下さんの「ちょっとおかしいかも」というセンサーは宝なのです。
私よりもよっぽど実務の専門家でもありますから。
3)については、幸い指定された報告期限より前倒しで提出していたので、難なく再提出することができました。
部下さんの「センサー」に感謝
こうした出来事が起きたときに、ともすると
「あれれ?最初の報告の時に気づかなかったのかしら?再報告するのって結構面倒ですよね」的に、なんだかコメンテーターのような意見をしてしまいがちです。
でもね。
任せているのは部下さんだったとしても、業務の最終責任を負うのは上司なのですから、上司自ら当事者意識を持つことが大事。
このことを忘れないように心がければ、たとえ「再報告」になったとしても、感謝すべきは部下さんがセンサーを発揮してくれたことなのです。
部下さんとの信頼関係構築には、こうした積み重ねがもとになっていくのだと、あらためて実感しています。
最後にひとこと
報告書の再提出が終わった後に、ホッとしている様子の彼女をみて、私も安堵しました。
とても恐縮していて「すみません」を連発してくれるのですが、「いえいえ、気付いてくれてありがとう」感謝をきちっと言葉にして伝えました。