こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
昨今の職場では、メンタルに課題を抱える部下さんが増えています。管理職として、彼ら一人ひとりにどう寄り添い、どのようにサポートすればよいのか日々試行錯誤の連続。
私が現場で経験した具体的な対策を基に、同じような悩みを持つ人たちに参考になればと、この記事を書きます。
メンタルに課題を抱える部下さんの兆候を察知する
部下さんがメンタルに課題を抱えていることを察知するためには、日々の観察が重要です。
例えば、会社に来ているのに気持ちが入っていない、業務が進まないなどの兆候が見られることがあるもの。
これは「プレゼンティーズム」と呼ばれる現象で、病気ではないものの精神的に不調を抱えている状態を示します。このような兆候を見逃さないことが第一歩。
具体的な働きかけとして、2つのアプローチを紹介します。
部下さんに声をかけるアプローチ
部下さんの異変に気付いた場合、まずは気軽に声をかけることが大切。
「最近、元気がないように見えるけれど、大丈夫?」といったシンプルな問いかけから始めることで、部下さんが話しやすい雰囲気を作ります。この時、決して責めるような口調にならないように注意し、親身になって話を聞く姿勢を示しましょう。
最初の対応
部下さんがメンタルに課題を抱えていると分かった場合、最初に行うべきことは彼らの話を十分に聞くこと。
無理に解決策を提示するのではなく、まずは彼らの気持ちや悩みを受け止めることが重要です。
「何か悩んでいることがあれば、話してみてほしい」と伝え、安心して話せる環境を整えます。
メンタルケアの具体的な方法
次に、メンタルケアの具体策について。3のカテゴリーに分けて解説します。
相談窓口の提供
部下さんが必要な時に相談できる窓口を設けます。これは人事部や外部のカウンセラーでも構いません。重要なのは、彼らいつでもアクセスできるようにすることです。
定期的なフォローアップ
一度の相談で解決することは稀です。定期的にフォローアップを行い、状況が改善しているかどうか確認します。「最近はどう?」といった軽い質問から始め、継続的にサポートしていることを示します。
柔軟な勤務形態の提案
部下さんの状況に応じて、リモートワークやフレックス勤務などの柔軟な勤務形態を提案します。働く環境が変わることで、気持ちのリフレッシュが図れることがあります。
チーム全体での取り組み
メンタルケアは個々の問題だけでなく、チーム全体で取り組むべき課題。
以下のような施策を導入することで、職場全体のメンタルヘルスを向上させることができます。
メンタルヘルスに関する研修
全員がメンタルヘルスについての理解を深めるための研修を定期的に実施。これにより、問題が発生した際に誰でも適切な対応ができるようになります。
オープンなコミュニケーションの促進
上司と部下、部下同士が自由に意見を言い合える環境を作ります。オープンなコミュニケーションが取れることで、早期に問題を発見しやすくなります。
部下さんが回復し、業務に集中できるようになるまでのプロセス
私が経験した中で、特に効果的だったのは部下さんとの信頼関係を築くことです。具体的には、以下のようなプロセスを経て、部下さんが回復し、再び業務に集中できるようになったケースもありました。
信頼関係の構築
部下さんの話を真剣に聞き、信頼関係を築くことで、彼らは安心して自分の状況を話せるようになります。
小さな成功体験の積み重ね
部下さんに対して、簡単に達成できる目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねます。これにより、自己効力感を高め、業務に対する自信を取り戻させます。
継続的なサポート
部下さんが再び業務に集中できるようになるまで、継続的なサポートを実施。定期的なミーティングや相談の場を設け、進捗を確認しながらサポートを続けます。
まとめ
メンタルに課題を抱える部下さんへの対応は、管理職にとって大きな課題ですが、適切なアプローチを取ることで、彼らが再び業務に集中できるようになります。
まずは部下さんの異変を察知し、親身になって話を聞くことから始め、柔軟な勤務形態の提案やチーム全体での取り組みを行うことで、職場全体のメンタルヘルスを向上させましょう。
部下さんが回復し、自信を取り戻すプロセスをサポートすることで、より良い職場環境を築くことができます。