父が93歳で永眠 娘としてできる限り尽くしたこと、最後に伝えた「ありがとう」

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父が天寿を全うしました。93歳、大往生です。

この記事は逝去当日、2024年6月12日に書いています。かなり個人的な内容なのですが、起きたことと今の思いを記しておきたい。と筆を執りました。

よろしければお付き合いください。

突然動けなくなった父

60代中間くらいの時に仕事を引退して、以後も大きな病気もせずに健やかに過ごしてくれていた父でしたが、この年の正月明け(2024年1月)に、突然動けなくなってしまったのです。

直接のきっかけは「転んだこと」から、でしたが、自宅近くの路上でしばらくうずくまっていたらしく、寒さの中で肺炎を起こし病院に運ばれました。

その後はずっと動けず寝たきり生活。詳しくは別記事に書いていますのでお読みください。

肺炎が回復してもやはり「動けない状態」は変わらず…

母も91歳、と高齢のため自宅で介護することは難しく、退院後は医療特化型有料老人ホーム(介護施設)に入所。しばらくは落ち着いて過ごせていましたが、何しろ寝たきり。

認知症のような様子が顕著になってきて、それでも会話はなんとかできる状態でした。

食事が摂れなくなり、徐々に衰弱が進む

母と私(時には夫や息子も一緒に)で週に1回ほどは面会に行っていましたが、施設に入所後2ヶ月ほど経ったころでしょうか。

まずは管理栄養士さんから電話があり、食事が摂れなくなってきて(おそらく、咀嚼や嚥下機能の低下)、給食は停止して、ペースト状の好きな味付けの補助食品に切り替えたい、との相談。父が好む味付けを伝えて後は託します。

その数日後に今度は医師から電話があり「補助食品も誤嚥のリスクが出てきたため、食事を全て停止して、点滴で栄養と水分を摂ってもらうことにする。入所当時と比べてかなり衰弱が進んできています」

そりゃそうだよね、食は健康の土台だもの。

この電話があってあらためて面会に行った時には、あまり意識がなく、こちらの話し掛けにかろうじて身体が反応をする程度。会話することはできなくなっていました。

血圧が60ギリギリ→計測不能に

さらに1週間ほど経った日の早朝。

看護師さんからの電話で目が覚めました。「お父様の血圧が、測れるギリギリ60あるかないかの状況です」

こんな時間に連絡があるくらいだから、よっぽどのことだろう。慌てて面会に行きましたが、静かに寝息を立てて眠っています。呼びかけるとまたちょっと反応があって、前回の際とあまり変わりはありません。

その時何故か(自分でも気持ちは説明できないのですが)「お父さん、ありがとう」と口から言葉がついて出たのです。

さらに2日程経って今度は「もう、血圧が計測不能になりました。本日が峠かもしれません」との連絡。

職場に事情を説明、早退をさせてもらい母と夫と合流して父に会いにいきましたが、やはり静かに寝息を立てて眠っています。

手を握って今度は「お父さん、頑張ってね」と声を掛けて一旦帰宅。

その翌日未明(深夜2時頃)私も夫も寝ていて看護師さんからの電話に気付かず、朝になって折り返し連絡をして息を引き取ったことを知らされました。

娘として、できる限りを尽くした

朝の担当医の施設到着(医師は常駐していないため)を待って、その後死亡の診断を受け、葬儀をお願いする会社さんに遺体をお迎えに来てもらいました。

この記事を書いている今は、葬儀前なので、もうその段取りで頭がいっぱい。
そして、父が亡くなったことの実感もあまり持てていないです。

ただ、最後にありがとう、と言えた。手を握ることもできた。

父が動けなくなってから、わずか半年しか経たずにこうなってしまって残念でならないけれど、娘としてできる限り尽くした、後悔はない。と言いきれます。

母も高齢で持病も抱えているため、これからさらに心配でなりませんが、やはり自分ができることを尽くすことに変わりはありません。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は上場企業で19年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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