高齢の父が突然動けなくなった 「自宅介護が全て」と考えず、娘としてできることを尽くす

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我が両親、この記事を書いている2024年現在、父92歳・母91歳。

かなりの高齢ですが、ありがたいことに特に大きな病気にも罹っておらず自活していて、この年のお正月にも両親揃って電車に乗り、我が家まで遊びにきてくれました。

ところが。

その後、父に異変が起こったのです。

「お父さんが突然動けなくなった」母からの電話

実家と我が家は電車で30分ほど…と比較的近くなゆえ、普段は滅多に連絡やりとりをしていません。

ある日珍しく母から電話が架かってきて「お父さんが突然動けなくなった」

え?

ついこの前我が家に来たばっかりなのに、何が起こったのだろう?

母の話を聞くと、ゴミを出しに行ってその場でうずくまってしまったらしく、近所の方が気づいてくださり、母を呼びに来てくれたとのこと。

その後、何人かの方が手助けしてくれて、家まで連れ帰ってきたものの。
数日後には居室内のソファから落ちてしまって朝まで起き上がれず…そんなことが何回か続いたようです。

母から相談があって、自分自身もすぐにできることが思い浮かばなかったため、とりあえず近所の介護サービスに助けてもらうように伝えました。

しばらくして、またしてもソファから落ちて朝まで母が気付かず、介護サービスに連絡を取ったら「救急車を呼んでください」とアドバイスされて、救急搬送となったのです。

父の入院

冬の寒い時期でしたので、床の上でうずくまっていた時間が長かったのでしょう、病院では、肺炎と低体温症との診断を受けました。

入院数日後に見舞いに行った時は、ほぼ寝たきり状態。ベッドから起き上がれない毎日のようです。
とはいえ、以前と同じように会話もできて、医師の話では、特に肺炎以外例えば、認知症等の所見は無いとのこと。

「ほんの数日前までは、私の家に電車に乗って来てくれたほどなのに、なぜ急にこうなってしまうのでしょう?」

と訊ねてみたものの、医師もその原因については明確な回答を持ち合わせていない、とのことで「おそらく、加齢によるものでしょう」

確かに92歳になっても支障なく自活していたことの方が、奇跡的なのかもしれません。

転院を打診される

1ヶ月ほどして病状はすっかり回復傾向となり、今度は転院の打診です。

父が入院しいている病院のソーシャルワーカーさんから連絡が来て「病状回復となれば、当院で過ごしていただくことは難しいです。」

じゃあ、どうすればいいの??

母も高齢ですから自宅介護は厳しいですし、私も自分の家庭を守ることや仕事を投げ出してまでも実家に戻ることは難しい。

巷間「できる限り自宅での介護を」と言われるのを耳にしますが、父には申し訳ないけれど、できないものはできないんです。

医療特化型の有料老人ホームに一筋の光

ソーシャルワーカーさんに相談をした結果、リハビリ病院を紹介してもらい、母と共に見学に行きました。

担当者さんが色々説明をしてくれるのですが、どこか、しっくりときません。感覚的な話ですみませんが、この病院全体の雰囲気に違和感を覚えたのです。

もう一つ、病院ではなく「医療特化型有料老人ホーム」にも見学に行って、こちらは打って変わって、とても雰囲気が良く、施設長さん自ら丁寧に説明してくれたことも好感を持てました。

しかも、利用料もさほど高額ではなく、こちらの施設に父がお世話になれたら嬉しい。たまたま我が家から車で10分ほどとほど近くで(母が居る実家からは離れていますが)何かあったら自分がすぐに駆けつけられるのもポイントとなりました。

自宅介護ができない。もしかしたら「そんな薄情な」と言われてしまうかもしれませんが、繰り返しになりますが、できないものはできない。

だから、この老人ホームが母と私にとって一筋の光となってくれたのです。

最後にひとこと

このホームに入所するのにすぐに空きがない状況、とは言われましたが、運よくさほど待たずに入所ができ、早速介護士さんや施設の皆さんに色々とケアをしてもらえてありがたい。

何よりも。

母がほっとしている様子を見て、私自身も安堵です。

これから先、どうなっていくのか全くわかりません。自宅介護することが全て、という考え方に縛られるのではなく。

自分が父のためにできることを尽くそうと思っています。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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