『マルホランド・ドライブ』
『イレイザー・ヘッド』『ブルーベルベット』『ツイン・ビークス』などとならぶ、デヴィッド・リンチ監督の代表作。
日本では2002年2月に公開された作品ですが、
2018年初頭に、アップリンク渋谷(東京都渋谷区)でリバイバル上映をしていて、その前に観た映画、『デヴィッド・リンチ:アートライフ』に惹かれ、早速本作も観に行ってきました。
デヴィッド・リンチ監督
リンチ作品、といえば、ワタシは30年以上前に観た『エレファント・マン』くらいしか知りませんでしたが、師匠の樺沢紫苑先生が敬愛される映画監督。その魅力をお聴きして、”リンチ世界”を体験してみたくなりました。
あらためて作品を観て思ったこと。
とにかく、カオスだらけ。しっちゃかめっちゃかで一見意味不明・・・なのですが、不思議と、とっても謎解きがしたくって、自分のなかに腹落ちさせたくって、そのワールドにドンドン引き込まれてゆきます。
リンチ監督の、まさに思うツボ?意外といたずら好きでお茶目なのかもしれません(笑)
ハリウッドの光と影
『マルホランド・ドライブ』は、ハリウッドデビューを夢見てオンタリオの田舎からロスにやってきたものの、パッとしない二流役者の主人公と、その恋人となる有名女優の、それぞれの光と影や感情の混濁が、摩訶不思議かつ悲しいストーリーになっています。
初見だとあまりにも難解なので、映画評論家でもある樺沢先生の
「シカゴ発映画の精神医学_マルホランド完全解読編」のページが助けてくれます。
本作の舞台となっている、「マルホランド・ドライブ」。
マルホランド・ドライブは実在する道で、そこからハリウッドが一望に見渡せる。リンチは本作品により「ハリウッドのダークサイドを描きたい」と述べていた。
ーWikipediaより
この道は、ある意味、「ハリウッドの象徴」でもあるのですね。
マルホランド・ドライブって、どこにあるの?
サンフランシスコからロサンゼルスへ向かう海岸線の州道1号線の途中、マリブの手前のレオ・キャリロ州立公園付近から、国道101号線へと抜けるマルホランド・ハイウェイ(Mulholland Highway)が、
マルホランド・ドライブとも言われているそうです。
よく、映画で見かける「ハリウッドへの道」という趣ですね。
この道の名前を本作のタイトルに冠することがまさに、「リンチ流」なのかもしれませんね。
今日の一言
映画館でリバイバル版が観られるというのは、ありがたいものです。
スタンプラリーもやっていて楽しめた。
すっかり、”リンチワールド”にハマりました(笑)