マインドフルネスのご専門家である、作家・精神科医の藤井英雄先生。ワタシが参加しているオンラインビジネスサロン・樺沢塾のセミナーでご講演をお聴きすることができ、その指南書ともいうべき、『マインドフルネスの教科書』を読みました。
なんだけど。
マインドフルネスを日常で取り入れるのには、なかなか時間も心構えもたくさん必要そうだなー。ついつい、立て込みがちな毎日にとらわれてしまい、うまく活用できずにいました。
そんなときに手にした、藤井先生の2018年1月19日新刊『1日10秒マインドフルネス』
この、「10秒」ということをを是非とも知りたく、引き続き読みました。
”1日10秒”のありがたさ
生きていれば毎日いろいろなことが起こるものですが、”平常心”を保つ、というのが大切だとは頭ではわかっているものの、感情に左右されたり、仕事や出来事を一緒に行う他者の一挙一動に惑わされたりしがちです。
そんなときに、10秒立ち止まってマインドフルネスをやってみる。
10秒と聞いただけで、すぐに実行できるように思えました。
まさに、本書の裏表紙にあった通りです。
さっそくやってみます。
- 始まりの宣言をする。
- 「今、ここ」の現実を、10秒間、感じる。
- 感情に名前を付けて実況中継する。
- 終わりの宣言をする。
この書を読んでいたとき、ちょうど、仕事上で困難な交渉に立ち向かっていました。
「10秒エクササイズ」をやってみたら、不思議なことに、この交渉も、思うと思わざるとにかかわらず、なんだかうまい具合に進みます。
たまに思い出したように行うのではなく、とにかく、毎日続けゆくこと。
本書では、そのメソッドをさまざまに教えてもらえます。
五感に耳を傾ける
具体的には、呼吸法や、立つ・歩くなどの動作、食事、ボディースキャン(身体の隅々まで一か所ずつに注目し、よけいな力が入っていないかどうかを調べるエクササイズ)など。
あらゆる人間の営みについて、「10秒マインドフルネス」の活用法を解説くださっています。
なにしろ、人間だもの。
その”五感”を客観的にとらえて、耳を傾けることが大切なのですよね。
オフィスを歩いているとき。ビル内のエレベータで昇降するとき。複合機の前で印刷を待っているとき。昼食に出たとき…etc.
仕事中でもふと10秒立ち止まって思考を整理する。とっても手軽にできることばかりです。
ニュートラルにとらえる
一方、困難なことに対峙すると、むくむくとわきあがってくるネガティブな感情。
- 怒りや悲しみ
- 嫉妬心
- 猜疑心
- 不安感
そうしたときには、”10秒マインドフル”の出番。
ネガティブでなくニュートラルに。「いま、怒っているんだね。」「いま、心配しているんだね。」…等ととらえるようにすると、すーっと気持ちが楽になれます。
まとめ
10秒マインドフルネスは、日常の瞬間瞬間を活用できる、手軽なエクササイズ。
マインドフルネスの秘訣の一つは「意図的であること」
ー本書より
それは、まさに、「今、ここ」に気付くことなのですよね。
日常の10秒に慣れてきたら、さらに、休憩時間等で「5分」へと伸ばしてゆく。
なお、本書では書かれていなかった、「マインドフルネスで引き寄せ名人になる」についても、読者特典でダウンロードができてありがたい。
余談ですが…本文中でも其処此処に登場する、このワンちゃん。癒されます。
たかが10秒、されど10秒。毎日がより楽しくなる。
是非本書を手にとってみてください。