社会人となって以降、英語を学んできました。
ものすごく得意とは言えませんが、
「日常会話はこなせる」
「『グーグル翻訳』に助けてもらいつつ、仕事上で英語を読んだり書いたりするのが苦にならない」
・・といった程度。
英語が好き、ともいえます。
しかし、いわゆる「学校英語」はカラキシ苦手で、はっきり言って嫌いでした。
高校の成績も散々、大学進学の際、英語のコマ数が極力少ない学部を選んだくらいです。
授業はつまらないし、興味ももてなかった。
そんな私がなぜ、英語を学ぼうと思ったのか?
どのように学習を進めたか?
実はその後、かなりの時間も資金も情熱も注いで取り組んでいったのです。
そして、それ以来30年ほど経った今でも大いに役に立っている。
そんな私の経験をご紹介します。
英語を学びたいと思ったきっかけ
学生時代の最後に「卒業旅行」と称して、友人達と海外旅行に行きました。
私にとって海外に行くのはそのときが初めて。
1人、英語が達者な子が居て、流暢な英語で私達を引っ張ってくれた。
その姿を見て「どうせ海外に行くのならば、あんなふうに会話ができるようになりたい」と思ったのが、最初のきっかけでした。
あともうひとつ。
失恋した相手の新たな恋人が、英語が得意だと知らされたこと。
「彼女に負けてなるものかー」と一念発起。
今となっては笑い話以外の何物でもない、この動機(笑)
しかし、当時の私にとっては、それが失恋の痛手を解消する「よすが」でもあったのです。
学習の仕方を友人から教わる
ところが、なにしろ「生粋の英語嫌い」。
どうやって学習してよいのやら、さっぱり分かりません。
とりあえず、友人の「英語達者さん」に頼ります。
すると、びっくりなアドバイスが。
「ねーさんはさー。ピアノが得意でしょ。英語って『リズム感』が大切なのよ。だから、ねーさんもきっと上達できると思うよ」
なんという福音。目から鱗とはまさに、このことだ。
猛然とヤル気が湧いてきました。
教わった学習方法は以下の二つです。
- NHKラジオの「英会話」を毎日聞く
- 自分に合った英会話学校に行ってみる
1.はすぐからでもできる。さっそく書店に行ってテキストを購入。毎日20分間の放送をラジカセ(古くてすみません)に録音して、仕事が終わって帰宅してから聞くことにしました。
現在でもこの番組は放送されているようですが、その当時の講師「大杉正明先生」の軽快なトークや身近なテーマが親しみやすくスーッと心の中に入ってきます。この20分間がとても楽しみになり、その後数年間は欠かさず聞き続けました。
昨今は、アプリなども充実していて、ワタシ時代の「ラジカセに録音」みたいな手間が不要とはなったのは嬉しいものです。
ラジオ英会話 | ストリーミング | NHKゴガク
英会話学校に2年間通った
次に、2.の英会話学校選び。
大手から小規模のところまで様々あって、費用もカリキュラムもそれぞれ異なる。
片っ端から「体験レッスン」を受けて、いちばん自分に合っていそうなところを選びました。
その学校は残念ながらすでに閉校されてしまいましたが、少人数クラスで、単なる会話だけでなく文法面も含めてしっかり学ぶことができるのが、私にはフィットしました。
当時(1990年頃)の価格で総費用は50万円。仕事をしていたとはいえ、なかなかのお値段。
でも、英語が上手になりたかった。
「払ったからには元をとらねば」との邪まな思いも相まって、修了するまでの2年間必死で勉強して、支払いも分割払いでなんとかまかないました。
そして、なによりも学習すればするほど、どんどん英語が好きになっていく。
もう「失恋」のことなど、どっか飛んでいっちゃいました(笑)
「毎日の習慣」と「リアル受講」のセット 30年以上経っても役に立つ
カリキュラムを終えた後に、英検2級に合格、TOEICも750点の結果となりました。
せっかく学んだのだから・・と、アメリカに短期ホームステイにも行って「お、なかなかワタシ英語話せるじゃないのー」という体験もできました。
その後、子育てや仕事に追われてしばらく学習から離れてしまっていましたが、仕事上で英語が必要になることも増えてきたため、再び学習に取り組んでいます。
あの「必死の2年間」からはすでに30年近く経ってはいるものの、そのときに学び身につけたことが今でも役に立っている。
- ラジオを聴くという毎日の習慣
- 英会話学校でのリアル受講
どんなにITが進化したとしても、ぜひオススメの学習法です。
まとめ
最初は嫌いだったのに、その後情熱を注いで私が取り組んだことについて「英語」というテーマでご紹介しました。
今回この記事を書いてみて、あらためて気づいたことを「まとめ」として最後にお伝えさせていただきます。
- ささいな出来事から、なにかのきっかけをつかむことがある。
- 嫌いだと思っていたことも、角度を変えてみれば、実は好きだったということがある。
- 情熱があれば、なにごともやり遂げられる。人から押し付けられたのではなく自ら決めたことであれば、なおさら。
- 必死で身につけたことは、時が経っても忘れずにいられる。
- 毎日の習慣とリアル受講によって、長年その効果を実感できる。
直近で受けたTOEICは680点‥とスコアはダウンしてしまいましたが、それはさておき。
これからも「英語学習」をずっと続けていきたいと思えるのは、こうした「情熱の軌跡」があるからなのかもしれません。
語学とは、手段であって目的ではない。その目的とは、他国の方々とコミュニケーションして、異文化間交流をすること。
習得に早道はないけれど、継続して取り組めば、やがて道は開けるものです。