”マインドフルネス”という言葉を聴くようになり久しいですが、では、マインドフルネスとは何?ということがよくわかっておりませんでした。
そんなときに、マインドフルネスのご専門家で作家・精神科医 藤井英雄先生のご講演をお聴きする機会をいただき、理解を深めることができました。
引き続きに、2018年1月新刊・藤井先生の『1日10秒マインドフルネス』を是非読みたい!
とまれ。
まずは、”マインドフルネスの全体像”を知らねば。と思い、その決定版ともいえる『マインドフルネスの教科書』を読みました。
マインドフルネスとは”気付き”
第一部では、マインドフルネスのしくみについてを詳しく解説くださいます。
マインドフルネスとは、「今、ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていること。
生きていれば楽しいこと嬉しいことだけでなく、苦しいこと悲しいことムカつくこと。その瞬間瞬間、さまざまに感情や主観に揺さぶられがちです。
藤井先生に教えていただいて以降、心が落ち着かなくなっちゃったときにとにかく、「今、ここ」とつぶやいてみる。
すると不思議なことに、すーっと気持ちも呼吸も落ち着いてくれるのです。
慈悲の瞑想
第二部では、その実践編。さまざまなエクササイズをイラストを交えて教えてくれます。
エクササイズの前にまずは「慈悲の瞑想」を唱えるとよい。
この主語は、”私”だけでなく、私の親しい人、生きとし生けるもの、私の嫌いな人、へと広げていく。
マインドフルネスのルーツが古来お釈迦の教えからきている。という点もあらためて納得です。
ふいに、今は亡き祖母が、「お釈迦様を大切に」と毎日祈りを唱えていたことが蘇ってきた。
その中身は全く憶えていませんが、なんとなく…感覚的に思い出しました。きっと、慈悲の瞑想だったのだろうなっと。
まさに、「今、ここ」。祖母の教えに数十年経ってあらためて思いを馳せ、ワタシも代々に引き継いでいかなくっちゃ!
自動操縦モード
一方、マインドフルネスの反対は、マインドレスネス。本書では分かり易いように、「自動操縦モード」という表現を使われています。
自動操縦モードのときは気付きがありません。その結果、心は主体性を失い外界の刺激に反応的になり、ネガティブな感情に支配されがちになります。
(本書より引用)
仕事上の出来事においても、とかく、この「自動操縦モード」に陥りがちなものですが、仕事だと、まだ客観的な視点に立ち返りやすい。
一方、もっとも難しいのは、「親子」の出来事なのですよねー。
親子関係って、なかなか客観的にとらえられません。だから、ついつい、「自動操縦モード」になっちゃうんです。
ワタシの子供はもう成人しておりますので、残念ながら、自動操縦モード真っ盛りの(笑)の子育てとなってしまった感満載ですが、きっと、子育て真っ最中の親御さんにとっては、マインドフルネスって、とってもありがたい友になってくれる!
「今、ここ」。こんな親であれたらよかった。いや、これからでも遅くない。
ラベリング
第三部、四部では、実際のマインドフルネスの体験談やQ&Aをシェアしてくださいます。
とくに心に刺さったことが、「ラベリング」。
自分が只今行っていることに、気付いていること。
例えば、
- 「本」
- 「自分は本を読んでいる」
そうつぶやくことで、客観視が深まり維持できる。それがラベリングです。
日常でいつもで実践できそうなこと。ぜひ、意識して取り組んでゆきます。
まとめ
「今、ここ」。
マインドフルネスとは、今に気付いて、その、今を客観的にとらえること。
前のめりになりそうな主観を一歩引く。きっと藤井先生の書が導いてくれます。
新刊を読ませていただくのが、ますます楽しみになってきましたw