こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
読者さんから質問をもらいました。
「子育て中部下さんとの接し方、どう工夫されていますか?」
この記事を書いているのが4月。育児休業からの復職に向けて”慣らし保育”をしている部下さんが多くいる時期でもあり、上司としてどう接していけば良いか…悩んでいる人の参考にしてもらえたら嬉しいです。
子育て中部下さんとの接し方 キーワード
まずは、キーワードから。
【子育てにかかる年月はとても長い】
幼少期の保育園児の頃にその大変さが集中する…という印象を持ちがちですが、それはほんの一時期のことで、実際には子供の学齢ごとに様々な悩みや試練と向き合うことになるもの。
この点は拙著『女性管理職が悩んだ時に読む本』の144ページからも書かせてもらっているのですが、子育てがようやく"卒業"に向かっていそうだと思えるまでに少なくとも20年はかかる、つまり「20年スパン」
私自身の経験から実感している点なので違う考え方もあるかもしれませんが、まずはこのことを常に意識しておきます。
子供の節目ごとに色々ある
例えば。
保育園に入り立てで、子供が熱を出したり病気になったりしょっちゅう仕事を中断しなければならないこと、それもあるし。
はたまた、受験のためになるべくサポートを優先したい、それもあるし。
我が家の場合は息子が就職を目の前にして突然大きな壁にぶち当たってしまったので「この期に及んでも…」と途方に暮れそうになりました。
ホントに節目ごと、節目ごとに色々あって。
もちろん、子育て中でもそうでなくても、部下さんそれぞれの業務目標を達成してもらうことが必須ですが、同じ目標だったとしても前者の場合はより、時間がかかってしまうかもしれません。
子育て中部下さんとの接し方 私のスタンス
こうしたことを踏まえての、私が子育て中部下さんと接するときのスタンス。
ポイントは二つです。
- その時に出来ることを精一杯臨んでもらう
- 少しずつだったとしても、やり続けることを大切にしてもらう
シンプルかもしれませんが、これに尽きます。
子育てだけでなく、ご自身の体調不良や家族の介護や、いろんなことが起こりますから、どの状況の部下さんであっても同じ。
無理に全部を完璧にこなそうとしたところで、破綻してしまいかねないし、アレもコレも同時に心配したところで、身体はひつとしか無いから。
一極集中をコツコツ積み重ねていくことを目指しましょう。
人に助けてもらうことに感謝、いつか助ける側になる
加えて、自分に時間的制約があって周囲に助けてもらうことも多いから、遠慮なく頼ってかまいません。
ただし、感謝の気持ちを常に忘れないように。
いつも助けてもらって申し訳ないなぁと気に病んでしまうこともあるかもしれませんが、いつか時間に余裕ができた時には、今度は助ける側になれば良い。
このことも伝えるようにしています。
最後にひとこと
私の「子育て部下さんとの接し方」は一例です。
大切なのは、それぞれの上司が信念と愛情を持って長い道のりを一緒に伴走していくこと。部下さんのいろんな生き方を仕事面でサポートするのも、上司の役割に他なりません。