こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
会社での研修。いわゆる「入社者研修」「プロジェクト開始時研修」などの”導入モノ”以外の多くは、決められたカリキュラムに沿ってルーティンで実施しているものがほとんど。
それはそれで必要ですが、これを実施することだけで終わってしまって、なんだか形骸化してしまっているのではないだろうか?このやり方だけでいいのだろうか?
部下さんたちの会話でハッとさせられたことを元に、解説します。
ヒントは、日常のちょっとしたところにある
その会話とは。
業務を進めていく中で、ベーシックな基本ルール以外の「応用ルール」が必要になることってありがち。
特にクライアントさんから「◯◯の場合はどうなりますか?」と質問を受け、これまでの事例に当てはまらないときには尚更です。
部下さんの1人(仮にAさんと呼びます)がまさにこの状況に遭遇していて「どうしたらいいでしょう…」と悩んでいて、すると、もう1人の部下さん(仮にBさんと呼びます)が資料を手に近寄ってきてくれました。
「私が以前に受けた研修内容とそのテキストで、同じような件について解説をもらっていて、よかったらご参考に」
なんと、そのテキストにはドンピシャなことが書かれてあるじゃないですか!
この出来事から「研修、このままでいいの?」とハッと気付かせてもらいました。ヒントとは、日常のちょっとしたところにあるものです。
部下さんから教えてもらった、他社の状況
Bさんは以前の勤務先でその研修を受ける機会があって、当時のご上司から「機密事項や各企業特有事項が書かれていない一般的な内容のテキストだから、持って帰って今後使っていいから」とご好意を受けて、大切に使っているそうです。
彼女の前勤務先(我が勤務先と同業)が某専門団体の年会員になっていて、その中のいくつかを各社員が受講することが可能だったとのこと。
Aさん「そういう研修、私も受けたいです。でも、通常のカリキュラム以外(特に、別途費用がかかるもの)はNGだって言われているから」
どうやら私の前任者からそう指示を受けていたようでした。
経験を積みつつあるメンバーが、真に必要な学び
研修実施は社内や部内で決めたルーティンのものが基本ではありますが、果たしてそれだけでいいのだろうか?
もちろん、経費には限りがあるけれど、特に経験を積みつつあるメンバーたちにとっては、今後、真に必要な学びがある。ルーティン外だから有料だからといって、その機会を阻害すべきじゃない。
さらにBさんに詳しく教えてもらうと「その年会費もかなりの価格で、しかも会員外だと参加費用が倍になってしまうようです」
とはいっても数万円程度…私の結論は決まりました。
- この団体以外でも、もう少し色々情報収集をして「決められた範囲の団体が実施しているものに限り1人年一回、上限は◇◇円として、各自受講を可」とする
- 学んだことを必要に応じて資料等とともに全員にシェアをする
新しいルールとして、あらためて部内で周知することにします。
最終的に個人のキュアリアにプラスとなるようなら良しとする
他の管理職たちと以前に話をしていたとき「色々と研修を受けてもらうはいいけれど、学んだ後程なくして転職してしまった場合、なんとなく”やり逃げ”(言葉が適切ではないですが)感も否めず、悩む」
極端な事例として可能性ゼロではないかもしれませんが、そこを気にしていたら、部下さんの育成なんて図れませんから。
万が一、この事態となってしまったとしても、部下さん個人のキャリアにとってプラスとなるようなら良しとしよう。
時にはそんな鷹揚さも必要です。