姉妹だからといって必ずしも仲良いワケではない いちばん遠い家族だっている

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私には3歳上の姉がいます。

二人ともすでに還暦を過ぎていますが、ある時から関係を断絶してしまうこととなり、残念ながら20年近く話をしていません。

この記事はかなり私の個人的な出来事を綴っていますが、もしかしたら同じような状況の人もいるかもしれない。よかったら参考にしてもらえたら嬉しい。

姉妹だからといって必ずしも仲良いワケではなく、姉は私にとって友人や会社の仲間や「他人」よりも、いちばん遠い存在なのです。

姉との関係を断絶することになった出来事

まず、姉との関係を断絶することになった出来事から。

元々幼少の頃から決して仲は良くありませんでした。姉は長女として両親の期待を一身に背負って、常に優等生。

片や私は、しょっちゅう落ちこぼれて不出来で、いつも姉と比べられては「お姉ちゃんは優秀だけれど妹は…。」とレッテルを貼られていました。

周囲から評論されるのはさほど気になりませんが、当事者の両親や姉本人からも全く同じに扱われていて、ま、そんな”雑草魂”があったからこそ、こうして女性管理職19年やってこれたとも言える。

さておき。

はっきり言って、姉からは嫌われていたと思います。それを確信したのが、息子が小学生の頃に起きたある出来事でした。

当時、実家に姉が帰ってきたときに両親と共に食事会をしようということになり、私が残業で遅刻してしまって現地に到着すると、両親と息子は居るのですが姉の姿がありません。

なんでも姉が行きたかった店に入ると、息子が「ボク、これ食べたくない」と駄々を捏ねたようで、それに腹を立てた姉が「じゃあ、帰る」と去ってしまったとのこと。

子供の他愛ない本音なのですから、そんなことに立腹されても困ります。しかも親の私がその状況に立ち会っていなかったので、真実は何なのかを見定めることも叶わず。

加えて両親からは「親の教育がなってない」と息子もろとも叱責を受ける始末。

やりきれない思いを抱えつつ、仕方なく姉に謝罪の手紙を書きましたが特に返事もなく。それが私から姉への最後のコミュニケーションとなりました。

ずっとこのままでも仕方ない

実は、姉は長年海外に住んでいます。

この出来事があった後に結婚をして、そのセレモニーに我が家族も参加はしましたが会話することができず。

また、姉の夫となった人と挨拶することもありませんでした。

なぜならば、姉が私達のことを「妹とその家族です」と紹介もしなかったし、自分からも名乗りもせず。

外国人なので、姉に通訳してもらわないことには直接対話がままならなかったこともあります。

姉妹とはいえ当然別人格ですし、必ず仲良くしなければならないという決まりもありませんから、ずっとこのままでも仕方ないと思っていました。

ほぼ20年振りにコンタクトを取ることに

とはいえ。

両親の身に何かが起こったら、やはり国内にいる私から姉へコンタクトを取らざるを得ません。

この記事を書いている2024年時点、それまでありがたいことに両親とも90歳を過ぎても健在だったのですが、父がふとしたことをきっかけに寝たきりになってしまいました。

母から姉にはこの状況を伝えているようですが、母も何せ高齢。

しかも母を通じて姉の連絡先を受け取り(それまで、電話番号も住所も全く知りませんでした)、とりあえず父の現況を伝えようと考えたものの。

電話を架ける勇気がどうしても持てません。

私の中では息子と共にあの時の出来事(レストランから突然去ってしまい、その後没交渉となった)が、いまだにトラウマになっているのです。

余談ですみませんが、数年前に息子が、姉の住んでいる国にたまたま旅行に出かけることになって「叔母さんと会えないかな?」と聞いてきてくれたのですが、このトラウマからずっと解消できずにいた私は「無理」と断ってしまいました。

話を元に戻します。

結局、父の今の様子についてメールに認めることに。

返事が来るかどうかはわかりません。ただ、父に万が一のことがあったら、もうその時は電話するしかないです。

いちばん遠い家族だっている

「近くの親戚より遠くの他人」と言われますが、遠くの家族というのもある。

私と姉は物理的な距離も相当遠いですし、心理的な距離はまるで”地球と宇宙”以上にさらに遠いです。
血縁関係にあるのに…なんともやるせない思いでいっぱいですが、仕方ありません。

おそらく姉からしてみても、私の存在って同じ状況なのでしょう。

家族だからといって必ずしも仲良いことが全てじゃない。逆に仲が良いならラッキー、くらいに思っておくほうが楽です。

最後にひとこと

びっくりすることに、姉からすぐに返信がありました。

とはいえ、おそらくこのメーラーは日本語に対応をしていないのでしょう「ARIGATO」というローマ字の短いメッセージ。

私たちの関係性はこれ以上縮まらないでしょうが、なんだかうるっときました。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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