こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんの個性に合わせたケアを心がけているものの、実際にやってみて悩むこともしきり。
この記事では、心配性で細かな気配りを欠かさない部下さんへの寄り添い方について、私の経験をもとに解説します。
「心配性な部下さん」の様子
我が部下さん、ここでは仮にAさんと呼びます。
2ヶ月ほど前にチームに加わってくれたのですが、専門知識が豊富でとてもよくやってくれて、すでに私、頼りっぱなし。
なのですが一つ気になっていることがあって、この部下さん、とても心配性なのです。
「ちょっと、いいですか?」と声を掛けると「何かやらかしてしまったのだろうか?」的に不安そうな表情で「はい…」と返事がくる。
どうケアをしてあげたらいいだろう、さり気なく声を掛けられたら…と、悩んでいました。
私が何かを依頼するときも、逆にAさんから依頼を受けるときも、言葉のどこかに「すみません…」が必ず混じっていて、いやいやーー全然すみませんじゃないですよぉっと笑って返すものの、でも、再び「すみません」
心配性って、言い換えると、慎重だったり細部まで気を配るだったり、いいところでもあって、Aさんとっても慎重で細やかです。
私はお恥ずかしながら真逆のタイプともいえるので、尊敬しています。
どう、アプローチしていけば良いのだろう?
なのだけれど。
気遣いのしすぎで疲れてしまっていないのだろうか?それこそ心配になっていました。
最初の1ヶ月は業務に慣れるのに必死だったでしょうから、2ヶ月経って少し余裕が出てきたかな?という頃合いで一度、「ご状況はどうですか?」と声を掛けようと思っていたのだけれど、なかなかタイミングが図れず。
現在、我が部署は5名とこじんまりしていることもあって、定期的な1on1はできずじまいでした。
そろそろ計画しようかなぁとも考えていましたが、唐突に「これから1on1やります」と号令かけても、みんなビックリしちゃうかもしれないし、色々と段取りもある。
これ待ってたら遅くなってしまうし、さりとて「Aさん、面談したいのですが」などと会議室などに呼び出すこともあまり得策ではありません。
どうしよう、どうしよう…悩んでいたところ、グッドタイミングが訪れました。
「さり気なく声掛け」のチャンスが訪れる
とある日。
Aさん、私より数分前に退勤されたのですが、偶然帰りのエレベーターで一緒になって。
普段だと1階に着いた時「じゃ、お疲れさまでした」と1人でスタコラ歩き出してしまうことがほとんどな私ですが
「いや、待てよ。これはAさんにさり気なく声掛けする絶好のチャンスだ」ということに気付きました。
らしいと言いましょうか、エレベーターの「開」ボタンを押して、乗っている全員が降りるまで、Aさん降りようとしません。
なので、彼女が降りてくるのを待ちます。
「あれ?最寄駅はどちらでしたっけ?」という雑談から始まり、歩きながらの会話でしたが「ご様子はどうですか?」と聞いてみます。
すると。
「やっぱり、ベンダーさんから説明を受けて自分で実際にやってみるの、大切ですね。次からは自信を持ってできるようになれそうです」
どうやら、その日に彼女が四苦八苦して取り組んでいた、新たな業務(年間のデータをシステムに取り込む)についてのコメントらしい。
これも、いかにもAさんらしくて、微笑ましくなります。
その次に、「そっか!よかった。何か困っていることありませんか?」「うちの会社のやり方、独特なところあるから、ご苦労おかけしてやしませんか?」
とさり気なく声を掛けることができて。
Aさん「いえいえーー全然大丈夫です。」と微笑みながら答えてくれました。
寄り添いの仕方は様々
もしかしたら、心の中で言葉に出せないどこか心配事があるのかもしれません。それでも、わざわざそこを聞き出すのではなく、また、次もこんな対話ができるように心がけたい。
「本当に助かっていますよ。ありがとうございます。」と伝えると、さらに嬉しそうにしてくれて、私も嬉しくなりました。
部下さんそれぞれの、ケアの仕方。
様々ありますし、今回の方法がベストかどうかもわかりません。
これからさらに、Aさんと仕事を共にする時間が長くなっていけば、別のやり方もあるでしょう。
大切なのは1人ずつの個性を尊重して、寄り添う。このことを忘れないようにします。