こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
新しい責務を担うとき、一般的には先輩からの引き継ぎだったり、研修で教えてもらったり…過程を経て取り組んでいくものですが、
時として、そうした手順通りにおこなわれないこともありがち。
えーーー!勘弁してよぉと泣きそうになりつつも、意外と「えいやっ!」でやってみたら、上手くいくことも多い。
”火事場の馬鹿力”がスキルアップに役立つのです。解説します。
私の”火事場の馬鹿力”体験
古い話で恐縮ですが、新卒で入社した勤務先での出来事。
当時「部長秘書兼統括管理部」という部署に配属されました。小さな会社だったので先輩は1人しかいません。
この先輩、何事も自分で抱え込むタイプで、なかなか後輩の私に業務を分担してくれず。
数ヶ月間はなんとなく「お客さん」みたいな、どこか現実感のないアシスタント的な毎日でした。
ところが。
ある日突然、先輩が長期入院してしまったのです。
で、部長からは「いくみさん、よろしく」と言われてしまい…。
よろしくって、そんなーーー。
ほとんど申し送りを受けていないんですけど。しかも私社会人になりたてホヤホヤ。
部長、そんな切実な訴えも全く聞き耳持ってくれず。
仕方ありません。この部署には今、私1人しかいないのだから。
とりあえず、周囲から依頼された目の前のアレヤコレヤを全然分からないままでも、やってみて。
教えてくれそうな人が他にいたら「すいません、ちょっといいですか」攻撃(笑)
アップアップしながらもひとつずつクリアしていったら、あら不思議。
1ヶ月後くらいには、随分こなれてきました。
そして、先輩が退院して職場に戻ってこられたときには、もうかなりの主戦力と化していた私。
あのとき、先輩が入院しなかったら(先輩には申し訳ないですが)私は、いつまでもお客さんのままだったかもしれない。
頼れる誰かが側にいるのがもちろん良いのですが、いなかったとしてもやるっきゃない。
そうしたら、なんだか上手く出来ちゃった。
「火事場の馬鹿力」です。
えいやっ!で上手くいった、がその後の原動力に
この「えいやっ!で上手くいった」こと。
実はその後の私の仕事人生にも影響を及ぼしていて、ある意味原動力になったとも言えます。
「えーー!その無茶振りやめて」ということ、しばしば起こるものですが、右も左もわからなかった新卒のときだってなんとかなったんだから。
それから知恵も経験も積んできたし、今回だってどうせ上手くいく。
余談ですが、私が部長職になった時って、前任の部長が突然退職してしまっていきなり「椅子」が空いて。
ボスから「次やってもらうのなら、いくみさんだから、後、よろしく」ってな”トコロテン人事”(笑)みたいなきっかけでした。
えーー!よろしく。って言われても。
まるで、新卒時の出来事再来の如し。なのですがもうスッカリ免疫ができていたので、ま、そうね。
あまり怯まずに向き合うことができました。
火事場の馬鹿力がスキルアップに役立つ
仕事をしていると、こうした”いきなり◯◯”って、結構多いんですよね。
むしろ、順序立てて時間的猶予があってスマートに物事が進むことの方が少ないくらい。
もちろん、メンタリティはハードなこともありますが、手取り足取り指導してもらうより、もしかしたら、この方法がスキルを積むためには功を奏するのかもしれません。
習うより慣れよ。かわいい子には旅をさせよ。
そんな先人の教えにも妙に納得します。