2022年10月に育児・介護休業法が改正され、その中の一つとして「産後パパ育休」が新設。
女性の育児休業分割取得が可となったのに加えて、男性も、より育児参加がしやすいようにと工夫を凝らされているのもポイントです。
実際には「育休パパ」が増えているのでしょうか?
最近話をする機会があった、前部署の元部下さんのエピソードを紹介します。
キャリアバリバリの元部下さんが育休パパになっていた
その元部下さん。仮にAさんとします。
Aさんは新卒で我が社に入社、その後若き精鋭の1人として、目覚ましい成長っぷり。
まっすぐな性格と頑張り屋さんなところが、周囲の誰からも慕われていて、
しかもその業務成績たるや、同年代の中でも抜きん出ていました。
クライアントさんからリクエストをいただいて出向することも多く、ほぼ社内には居ない状況。
そんなAさんとかなり久しぶりに社内でバッタリ出会った時には「あれ?今戻ってきてるんだ」とビックリ。
すると。
満面の笑みで答えてくれます。
「娘が生まれて、この1年間育休を取っていたんです」
私にはバリバリとキャリアを積みつつあるAさんの姿しか思い浮かばず、育休パパをやっていたとは、かなり意外。
「もうほんと可愛くて~~」娘さんの様子を嬉しそうに語るAさんの姿を見て、私まで嬉しくなりました。
育休パパの事例はまだまだ少ない
とはいえ、周囲でもまだまだ男性の育休というのは事例が少ないのも現状。
「パタニティハラスメント」(男性の育児参加を拒むような言動)なる言葉もあるようですが、パパだろうがママだろうが関係なく、子育ては共同作業なのです。
両親のどちらかに偏ってしまっていたら上手くいかないことも多いし、お互いに責任のなすりつけ合いみたいになりかねず。
もちろん、それぞれの仕事やら家庭やらの状況にもよりますから、一概にこうすべきということを言うつもりはありませんが
Aさんの言を借りると「妻が仕事忙しい時期だったので、自分が優先して育休を取りました」
もしかしたら、Aさんにも優先したい仕事があったのかもしれないけれど、おそらく、ご夫婦で話し合って決めたこと。それを粛々とやり遂げるのみ。
Aさんの笑顔に裏打ちされた決心が伝わってきました。
最後にひとこと
上司として、育休ママさんの応援はこれまで幾度となく繰り返してきました。
育休パパさんだって同じ。
たまたま私はそうした部下さんと遭遇せずに来てしまいましたが、ママだろうがパパだろうが変わらず応援したい。
Aさんの姿を見て、あらためてエールを送ろうと心しています。