寄る年並みで自分の健康のためには一層気を配りたくなるもの。
特に食生活については、どう過ごしていったらいいのだろう?
いろんな情報が出回っていて何が正しいのかよくわかりません。
そんなときに「これだ!」という一冊に出会いました。
管理栄養士としてご活躍のかたわら『食べても食べても太らない法』『食べれば食べるほど若くなる法』など数々のベストセラーを送り出してくれている、菊池真由子さんの2023年4月新刊『65歳から体と頭を強くするおいしい食べ方』
ご紹介します。
衝撃その1:65歳からの長寿食は「肉・魚ファースト」
本書の中で一番の衝撃を受けたのが「肉・魚ファースト」
加齢に伴い胃腸も弱ってくるから、植物性タンパク質や野菜中心が望ましいのかなぁ?と勝手に思い込んでいました。
また、食事を開始する際は野菜から食べ始める、いわゆる「野菜ファースト」も血糖値の急上昇を防ぐために良い…と聞いたこともあり、その点も心がけます。
ところが。
本書で示されているのが「65歳からのオススメは肉・魚ファースト」
その理由についてを書中より引用します。
- 肉や魚に豊富なたんぱく質をしっかり食べることで
病気にならない「免疫力が高い体」- 寝たきりにならない「一生スタスタ歩ける元気な体」をつくることが重要だからです。
(中略)
たんぱく質が豊富な食材から食べ始め、十分な量を確保することが大切なのです。
そういえば、ある出来事を思い出しました。
我が両親(父91歳、母90歳)とレストランに行ったときのこと。「何食べたい?」と聞いたら「しゃぶしゃぶかすき焼き」との返答。
ちょうど、食堂街の中にその二つが「食べ放題」のお店が見つかったので入りました。
すると。
2人ともよく食べること!何皿もお替わりしては肉を美味しそうに頬張っていて、ビックリ。見ている娘の私の方が元気をもらえたほどです。
両親が本書で語られているポイントについてを知っていたかどうかは定かではありませんが、まさに実践している、だからこそこの年齢になってもほとんど病気知らず、介護知らずで過ごせているのだなぁと納得です。
衝撃その2:ご飯を減らす、はやってはいけない
二番目の衝撃が「ご飯を減らす、はやってはいけない」です。
炭水化物ゼロダイエット…ということを巷間よく耳にして、私自身、ご飯大好き派なのですが、なんとなくその量を控えがちでした。
もちろん、60歳までのメタボ対策等のためにはポイントとなりうる点とのことですが、何せ「65歳から」ですので、それ以前の年代の時の考え方に囚われないことが肝要。
やはり、書中から引用します。
炭水化物(糖質=ご飯、パン、麺類)の摂取量と総死亡率との関連を調べた研究があります。それによると、糖質の摂取量が食事全体の50〜55%のグループが最も寿命が長く、30%未満の人は寿命が4年も短くなったのです。
65歳からのご飯目安量としては、1食につきお茶碗1杯くらいが目安。
これからは我慢せず、この量を食べていいのだと知って、なんだか嬉しくなりました。
食べ方のポイント:回転食
加えて、食べ方のポイントについても解説してくれています。
それは「回転食」つまり、特定の食品ばかり食べるのではなく、色々な食品を順番に食べていく。という方法。
例えば、卵焼き→焼き鮭→豆腐→牛肉しゃぶしゃぶ…などといった塩梅。65歳からの体と頭を強くする「長寿食の基本」で、免疫力アップ、老化・メタボ・認知症・がん予防にも効果的とのこと。どれも大切な点ばかりです。
またしても我が母の言葉が蘇ってきました。「同じものを偏って食べるのはよくないから、色々なものを取っ替え引っ替え摂るようにしなさい」
栄養面だけでなく、その都度気分的にもリフレッシュできるのも楽しいですよね。
その他のポイント、目安量がわかる「手ばかり」
その他にも、役に立つポイントが満載。その中の一部をお伝えします。
- 卵をよく食べる65際は重症化リスクが低い
- 焼き芋は免疫力UP&腸のおそうじができるすごいスイーツ
- 牛乳はコップ1杯(200ml)を飲むだけで、1日に必要なカルシウムの1/3がとれる優れもの
- たったひと切れでも「鮭」は最高の若返り食
- ブロッコリーは体の錆びつきを落とすスーパー野菜
- 筑前煮は「ぼけない、太らない」すごいおかず
- 果物が不足すると、長生きできない
また、巻末付録として各食品の目安量について「両手に1杯」「片手に1杯」などの「手ばかり」が画像付きで示されているのもとても役立ちます。
ぜひ、台所の目立つところにおいて、毎日見返しながら理想の食生活を目指していきたいです。
最後にひとこと
この記事を書いている一年前に還暦を迎えた私にとって、65歳は限りなく近い未来。
身体にあちこちガタが来るのは仕方ありませんが、本書を読んだら、さらに健康に長生きしたくなってきました!
ご自身が私と同じ世代であったり、またはご両親がこの世代を迎えつつある人にとっても
ぜひオススメの1冊です。
菊池真由子さんのベストセラー『食べれば食べるほど若くなる法』については、別記事に書いています。コチラもどうぞ。