時間に追われる毎日、どうやりくりしていけばいいだろう?
誰しもが抱える永遠の悩みとも言えますよね。
2017年に刊行された、作家/精神科医 樺沢紫苑さんの『脳のパフォーマンスを最後まで引き出す 神・時間術』は、タイトルのとおりまさに”神本”
時間と集中力を面積で捉えた画期的なメソッドは、そんな悩みを大いに解決してくれました。
本を読む前と後の私の劇的な変化は後の段落の別記事でお伝えすることとして、2023年3月に新たにマンガ版がリリース。
主人公の「ヒーローお姉さん」が最強の時間術を伝授してくれます。
今回のマンガ版は特に、自分自身のことではなくて部下さんのメンタルヘルスに大いに役立つ。
ポイントや日頃私が悩んでいることも盛り込みつつ、ご紹介します。
マンガでわかる『神・時間術』感動ポイント
まずは、この本の感動ポイントから。
それは「ヒーローお姉さん」こと、朱音春子(あかねはるこ)は、産業医で企業の従業員の健康管理をサポートしてくれている立場である…という設定です。
私も会社の管理職として、日頃から部下さんたちの健康問題、特にメンタルヘルスに関わる機会が多く、しょっちゅう産業医の先生に助けてもらっています。
時間術を駆使して生き生きと毎日を過ごすことが、すなわち、健康であれること。
上司と部下、当事者同士だとなかなか伝えきれずに終わってしまいがちなことを、産業医という客観的な立場かだからこそ、アドバイスしてくれる。
精神科医の樺沢さんならではのメッセージだと受け止めました。
加えて、このヒーローお姉さん。
社員たちが懸命に業務に努めているのに、その働き方や時間の使い方を阻害する「悪の人物」を次々と裁いてくれて、気持ちがいいことったらありません!
部下さんのメンタルヘルス 上司としてアドバイスしたくても上手くいかない
本書のエッセンスをお伝えする前に、もう少し部下さんのメンタルヘルスについて書かせてもらいます。
前段落で触れましたとおり、2017年発刊の『神・時間術』を読んで、それまでのある意味”ダラダラ毎日”に訣別。時間×集中力面積を意識しつつ、仕事とプライベートのさらなる充実を図ることができました。
例えば、昼休みの外食ランチ&散歩。
仕事中のランチタイムはリフレッシュに絶好の機会。外に出て太陽光を浴びてセロトニン活性化とともに、ランチのために職場から徒歩10分程度のレストランに行くことで、有酸素運動も叶う。必ずこれをやっています。
ところが。
部下さんたちと話していて「なんで、いくみさんはわざわざ外に出るんですか?」と聞かれるので、その理由を説明して、ぜひやってみるといいよ。と勧めてみるものの。
「ふーん」と相槌を打たれるだけで、実際に部下さんたちが同じように行動してくれることは、残念ながらほとんどありません。
多くがコンビニで調達してきた弁当でデスクの上でチャチャっとすませて、その後はシームレスに仕事に戻ってしまう。そんな過ごし方です。
「時間術、大事だよ、この本読んでみて」と一生懸命伝授しようとしても、部下さんが自分ゴトとして捉えることができない、もどかしさ。
健康を損ねてしまってからでは遅いのです。どうやったら、その予防のために時間術を腹落ちしてもらえるのかしら?
自分自身の悩みが解消できたとしても、部下さんたちのヘルスケアに無力な自分を思い知らされます。
それでも。
『神・時間術』素晴らしい一冊があって、ましてやマンガ版ならきっと、解りやすく多くの人たちに届くに違いないから。
上司としてさらに頑張ろう。そんな思いを抱かせてくれるのも、また本書の醍醐味です。
マンガでわかる『神・時間術』特に読んで欲しいこと
本書の中で、特に読んで欲しいこと。
部下さんに是非伝えたい点をまとめます。ポイントは本書の第1話〜第6話から引用しての6つです。
- 締切を意識して全集中する
- 脳のゴールデンタイム(起床後2〜3時間)にコア業務をこなす。朝についやりがちな「メールチェック」は後回し
- 休憩時間をしっかり取らないことには、さらに「時間効率の面積」を失う。オススメはウィンク・ナップ(短時間の昼寝)
- 午後以降でもちょっとした運動をすることで、集中力の回復可能。エレベータを使わずに社内の3〜4フロアを階段で登り降りすると良い
- 自分の時間のことばかり考えるのでなく、相手の時間の尊重に努めることで信頼関係を築ける(フォーユー仕事術)
- 自由時間は自己投資のために目一杯使う
これまでにも寄り添おうとしていたけれど、できずじまいだったこともあって反省しきりですが
部下さんにとっての「春子先生」のような存在となれるように。さらに努めていきます。
最後にひとこと
私のように、自分は時間術取り組んでいるけれど、部下さんたちに是非とも伝えて、そのメンタルヘルスに役立てて欲しいと願うときに。
超絶オススメの一冊です。
『脳のパフォーマンスを最後まで引き出す 神・時間術』を読んで私が実践したことについては、コチラの記事をどうぞ。