定年退職と定年再雇用、どちらが良いのだろう? 退職を選んだ同僚と選ばなかった自分

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こんにちは。女性管理職18年、定年再雇用でも管理職を頑張っている いくみ(@nesan_blogger)です。

同僚からメールをもらいました。

「近々定年を迎えることとなり、退職します」

同僚…と書きましたが、ある時には上司でもあり、また、子育て同士でもあり、一緒に仕事をした時期はほんの数年だったけれど、我が勤務先で共に歩んできたかけがえのない存在。

彼のように定年退職を選ぶ人生と、私のように定年再雇用を選ぶ人生、どちらが良いのだろう?あらためて考えさせられました。

定年退職と定年再雇用、どちらが良いのだろう?

まずは結論から。

定年退職と定年再雇用、どちらが良いのだろう?
それは「自分が決めれば良い」ということ。

定年退職しますとメッセージをくれた同僚を仮にAさん、と呼びます。

Aさんは専門性に長けていて、私よりよっぽど多くの貢献をしてきた方。ご本人が望むならば定年再雇用の道はおそらく幾つもあったことでしょう。

しかし、退職という道を選んだ。

「これからは家族との時間や趣味の時間を存分に楽しもうと思っています」決意後の清々しさを感じました。

一方、私は定年再雇用を選んだ。

定年前と定年後と、当初は役割ややりがいが変わらずに過ごせていましたが、この記事を書いている時点では、劇的に変化しつつあります。それでも会社員を続けることに限界までこだわってみよう。少々往生際が悪いのかもしれないけれど、それが理由です。

Aさんと私。道は異なりますが、お互いにこれからの人生について決めた。そのことに変わりはありません。

同僚と私の不思議な運命

少々個人的な話で恐縮ですが、Aさんとは不思議な運命にある間柄なのです。

偶然、入社した年も同じで、しかも、年齢も同じ。私は早生まれなのでAさんより学年は一つ上ですが、この歳になったらもうそんな誤差など関係なし。

加えて、私が息子のことで悩んでいたときに(詳しくは端折らせてもらいますが、息子が人生の壁にぶつかって学校にも行けなくなっていました)ふと、Aさんと話す機会があって「うちの息子も似たような状況なんだよね」と教えてもらい、自分だけじゃないんだ。と励まされることしきり。

その後も顔を合わせる度、お互いの”親談義”で盛り上がって「もう、子供のやりたいようにやればいいんだよね」と納得し合ったものです。

仕事上ではものすごく深く関わった間柄ではなかったけれど、Aさんとのこんな思い出、とても心に深く残っています。

Aさんが最後に「ねーさん。これからもご活躍をお祈りしています。身体に気をつけて頑張ってね」とメッセージをくれたときは目頭が熱くなりました。

同世代が人生の選択に迫られる時期になっている

Aさんや私のように、長年我が勤務先で頑張ってきた同世代たちが、同じように人生の選択に迫られる時期になっています。

退職を選んだ人もいれば、私と同じように再雇用を選んだ人もいる。

私にとっては全員が「同士」のようなものですが、当然、全ての仲間達から連絡をもらえる訳ではなく、社内の人事情報でその行く先を知ることになることも多い。

人生100年時代と言われるようになって久しいですが、60歳なんて所詮「5分の3」

会社に残ろうがそうでなかろうが、まだまだ果たすべきことはたくさんあります。

最後にひとこと

Aさんは関西拠点勤務で私は都内の本社勤務。残念ながら最後に会うことは叶いませんでしたが、感謝の気持ちを込めて。

この記事を捧げます。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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