オンラインによる診療や薬の処方。
新型コロナウイルス禍の特例措置として始まった制度ですが、2022年春から恒久化が認められました。
私自身、新型コロナ陽性になってこの制度を利用する機会があり、便利さと心強さを実感。コロナ以外については今後の展開となるのでしょうが、まずは、実際に経験したことについてご紹介します。
民間のPCR検査後にオンライン診療
もしかしたら新型コロナに罹ってしまったかも?
丁度「第七波」の渦中でなおかつ、お盆時期であったため病院に行くことが叶わず。民間のPCR検査を受けて、結果は陽性でした。
検査場でもらった説明書には、陽性の場合は医師から連絡がある…と明確には書かれていなかったように記憶していますが、検査後の当日熱がかなり上がり朦朧としていたときに、我がスマホに着信が。
時刻はすでに22時過ぎでしたが、なんとか電話に応答すると、検査機関の提携している病院の医師からでした。
いくつか確認事項の質問を受けたようにも思いますが、あまり覚えておらず。
最後に解熱剤と喉の炎症を和らげる薬は要りますか?と聞かれたので「薬代はかかるのでしょうか?」と訊ねたら「無料です」との説明。ではお願いしますと返答。
これっていわゆる「オンライン診療」なのだと気付いたのです。
オンライン処方
翌日になって、調剤薬局からあらためて電話が。
「薬を送ります。解熱剤と喉の炎症を和らげる薬の2種です。よろしくお願いします」
そして、さらにその翌日、レターパックで薬が届きました。普段、病院にかかった際に処方してもらうものと同様、薬の説明文も同封されています。
その後程なくして解熱し喉の痛みもほぼ無かったので、結果的には薬を服用せずに済みましたが、コロナ陽性で外出することができない心的辛さの中で、このような制度があることはとても心強く感じました。
実はその数日後にまた別の症状が出てしまい、近医を受診しようとしたところ「コロナ陽性の方はお断りをしております」とけんもほろろ。
藁にもすがる思いで、先の調剤薬局に相談してみたところ「医師に確認してみますのでちょっと待っててください」と言われ、10分ほどしたらあらためて医師から電話がきて。
「じゃあ、◯◯という薬出しておくからね」と言ってもらったときには、心底ありがたくて涙が出そうに…。
再び薬局から確認電話があり、その翌日に、やはりレターパックで薬が届いたときは、感謝の思いでいっぱいになりました。
この場合は有料になるとのことで、後日請求書が届く予定です。
今後のオンライン診療・処方に期待
冒頭にも書きましたとおり、新型コロナ以外のオンライン診療・処方についても、今後の展開から目が離せません。
2022年9月6日の新聞報道によると、Amazonが処方薬のネット販売を検討しているとも聞きます。
これまでは当たり前に医療機関に足を運んで、医師から受け取った処方箋を調剤薬局に持ち込んで薬を受け取る。としていた手順。
家に居ながらにしてワンストップで利用することができるとは、ありがたい。
医療機関だけでなく、身近なECサイトなどがさまざま工夫して、患者にとってより便利な仕組みが出来上がっていくことに、大いに期待しています。