こんにちは。女性管理職17年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんが体調を崩して辛い思いをしていました。
話を聴いてみると、前上司から「あるべき論」をさんざん主張されて、応える気力も無くなってしまったとのこと。
ある意味、翼が折れてしまっているのです。
私は数ヶ月前に彼女の上司となったのですが、この相談を受けてあらためて思ったこと。
“翼が折れてしまった部下さん”への対処法を解説します。
べき論を振りかざす上司は要らない
まずは、結論から。
「べき論」を振りかざす上司は不要です。
今回私が相談を受けた部下さんのことを事例とすると、彼女はグループの統括者でメンバーをマネジメントする立場にあります。
とはいえ、まだまだ若い世代の発展途上。
どうやら、前上司が「リーダーだからやってしかるべき」みたいなことばかり発言していたようです。
リーダーになったのは彼女の功績だし、それをどうこなしていくかなんて彼女の課題。
上司の課題ではないのです。
それでも懸命に取り組もうとしてきて、残念ながら心が折れてしまった。
べき論振りかざす上司なんて要りません。
翼が折れてしまった部下さんに、上司ができることはただ一つ
では、どう部下さんと接したらよいのでしょう。
折れてしまった部下さんに上司ができることはただ一つ。それは「寄り添い」です。
部下さんだって「リーダーたるものこうあるべき」なんてことは百も承知。でも、仕事って常に様々困難に遭遇しがちで、やりたくともできないこともたくさん。
「あなた、できなかったでしょ」なんて評論するのは誰でもできます。
健康な部下さんだったら、それなりに叱咤激励することも必要ですが、そうでない部下さんには、まずは翼を修復してもらって健やかさを取り戻してもらうことが先決。
部下さんの話をひたすら傾聴して頷いて。
上司ができることはただ一つ「寄り添い」に他ならないのです。
信頼するからこそ寄り添える
これまで管理職を17年やってきての私の持論をお伝えしますと、信頼するからこそ寄り添えるのだということ。
仕事って人がおこなうのだから、当然そこには感情があります。そして、いつも上手くいくことばかりじゃなく、逆にそうでないことの方が多い。
なんで、失敗したの?と問い詰めるのではなく
失敗したんだね。ご苦労様。これから気をつけよう。ってアドバイスすればよい。
部下さんを信頼しなかったら寄り添うことなんてできません。
逆に信頼やリスペクトをもって部下さんと接していれば、大抵のことは結果オーライで、業績は後からついてくるもの。
業績ありきじゃなくて人ありきなのです。
最後にひとこと
この部下さんの前上司から言われました。
「ねーさんはさぁ。寄り添いとかって言ってるけど、それで業績達成できるワケ?」
ダメ上司の下にいた部下さんたちを心底気の毒に思うと同時に、こんな輩と議論するのは時間の無駄だから、心の中で言い返しました。
あなたのおかげで、私の部下さんは翼が折れてしまった。
あなたは、そのことについて、どう考えますか?
少なくとも今は彼女の翼が元気回復するまで、ひたすら見守りますから。
業績なんて、その後の話です。