こんにちは。女性管理職16年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんが「ちょっといいですか?」と何かを訴えようとしているときってたいてい、いい話ではなくって、よくない話であることが多いもの。
そんなときに上司はどうすればよいでしょうか。
私の失敗談もお伝えしつつ「やってはいけないこと」「すべきこと」を解説します。
部下さんの「ちょっといいですか?」 上司が受け止めるために
まずは、その思いを受け止めるためにやってはいけないことと、すべきことについて。部下さんにとって「ちょっといいですか?」はかなり意を決して持ちかけてくれている。
そこをしっかりキャッチすることこそ、上司の役割です。
もちろん、声をかけられたときに自分が他のことで手が離せない場合は「今は難しいけれど◯時頃ならよいです」と答えて後送りにしても構いません。
やってはいけないこと
話をスルー:言語道断
聴いているつもりでも、上司が結論を強いてしまう:やめましょう
聴いてはみたものの「私よりさらにその上司が理解できるかどうかわからない」という言い訳:上司が他者に責任転嫁しようとしているだけで、自分ごとと捉えていないと思われます
すべきこと
とにかく聴く:その話が背景やら周囲の状況やらを踏まえているのか?ということを抜きにして、まずは受け入れる
解決するために自分ができることを伝える:自分の判断で解決できるならばそこで答えるべきだし、そうでないのならば、さらにその上に図ることを約束する。ただし安請け合いせずに「それでも及ばないこともあるかもしれないけれど精一杯努める」と宣言する
相談内容が客観的であれ主観的であれ、相談してくれたことに感謝する
大切なのは、相手に寄り添うことです。
部下さんからの「ちょっといいですかセンサー」を立てておく
"やってはいけない・すべき"の心構えを持てていたとしても、肝心なのは「ちょっといいですかセンサー」
ヒューマンマネジメントについて巷にあまたテクニカル的な指南書があって、そうした知識を身に着けることも必要でしょう。
しかし、いくら理論武装したところで、相手が相談してきてくれないことには意味がありません。
心がけるとよいのが「いつでもあなたの話を聴きますよ」センサーを立てておくこと。
実際に言葉に出さずとも、自分の"心の看板"としてぶら下げておくことでも"顔に書いておくつもり"でもOK。
すると、不思議なことに相手にも伝わるものです。
私の失敗談
こうして取り組もうとするようになったのも、お恥ずかしながら失敗してしまったことが元になっています。
例えば。
- 部下さんが何かを訴えたさそうにしていても、つい忙しさに追われていて蔑ろにしてしまった
- せっかく相談してきてくれたのに「会社の規則だから」と跳ね除けようとしてしまった
- 「私も色々大変なんです」と、部下さんの課題とは関係ない言い訳で終わらせようとしてしまった
…etc.
あるとき「ねーさんに相談しても意味ないって聞いたよ」って隣部署のマネージャーから言われてハッと気づきました。
自分の上司じゃなくて隣の上司に相談せざるを得ないって、本当に申し訳ない。反省してそれ以降心がけてきたのが、前段落でお伝えしたことなのです。
「ちょっといいですか?」は宝
部下さんの「ちょっといいですか?」は宝。
いい話ならば、わざわざ声を掛けてこなくっても伝わってくるけれど、そうでない話だからこそ。
そのために時間を使うのも思いやりを使うのも、上司の使命。
解決できることと、そうでないこと
相談してくれたことで、部下さん自らが気づくこと
結末はどうあれ、お互いにコミュニケーションを取れる間柄であるのが大切です。