上司と部下のバランスを見つける!細かい上司と大雑把な部下の対処法

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こんにちは。女性管理職19年の いくみ(@nesan_blogger)です。

部下さんからの相談事があったときに「それはなぜ起きたのか?」を上司が正確に理解することは大切ですが、実際に自ら業務をおこなっていないと、全て把握することは困難です。

「なぜなぜ」が過ぎると、返って部下さんに負担をかけてしまう。
さりとて、安易に「よし、わかった」と返すばかりでは、問題の解決に結びつきません。

どう塩梅を図ればよいか?

私の経験から気づいたことをもとに、解説します。

上司が細か過ぎると部下さんは疲弊しがち

まずは「上司が細か過ぎると部下さんは疲弊しがち」という点について。

上司が細か過ぎると仕事がどんどん長引いて、部下さんたちに無駄に残業を強いられてしまうことってありがち。

しかも、本当にその細かさが必要なのかどうか?と言いますと、かなりの確率で上司の自己満足でしかなかったり。

もちろん、業務に対して大雑把過ぎる場合ならば指導も必要でしょうが、いわゆる「オーバークオリティ」にならないように上司自らが取り計らうことも大切です。

「理解」と「把握」は同じではない

その前提として大切なのが「理解」と「把握」は同じではないということ。

理解:出来事について、何が起きたのか?を知ること

 
把握:出来事について、自分の手中におさめること

国語的な解釈とは異なっているかもしれず、すみませんが、私はこんなふうに捉えています。

部下さんへの理解はいくらでもいとわないけれど、把握は度が過ぎないように。

ある出来事をきっかけに、この点を心がけるようになりました。

「なぜなぜ」の過ぎる上司

管理職の同僚(Aさん、とします)が部下さんと接している姿を見たときのこと。

Aさんは、いわゆる"細かい気質"で、部下さんたちの報告に対してすぐに首を縦に振ることはほぼなく、
例えば「それは、どういう経緯でどうして起こって、さらにそれを防ぐためには今後どうするべきと思いますか?」などと、部下さんが質問攻めにあっています。

結果、一回の報告で完結できず、何度もAさんとの間を行ったり来たり。

Aさんにとっては、部下さんの全てが大雑把に映るのでしょう。

一方私は、物事が粗方掴めたら、あとは「オッケー。また何かあったら教えて」と返すタイプで、ある意味Aさんとは正反対ともいえます。

どちらが「いい上司」「そうでない上司」なのかは、受け止める部下さんそれぞれ感想があるでしょうが、せっかく意を決して報告にきてくれた部下さんたちが、ションボリ引き返していく姿を見て、気の毒でなりませんでした。

その後、たまたま彼らのうちの1人が私の部署に異動してきたときの言葉が印象的です。

部下さん

よかったー!相談しやすくなりました

もちろん、Aさんだって懸命にやっていたのでしょうが、おそらく部下さんたちにとっては「なぜなぜ」が過ぎる上司だったのかもしれません。

細かさと大雑把さ 塩梅の図り方

Aさんから聞かれたことがあります。

「ねーさんって、なんでそんなにアバウトなの?」

いやいや。アバウトじゃないから。

私が比較的短時間に「オッケー」と返しているのは、ある程度いくつかの情報をもらったら、そこから全体を推測して、部下さんに対してではなく、自分自身で把握するようにしているからです。

そのうえで「こういうことだよね?」とあらためて部下さんに確認してみて、違っていたら軌道修正すればよし。

細かすぎてもいけないし、大雑把すぎてもいけないし、色々やってみての塩梅の図り方です。

余計なことに、部下さんの負担をかけない

Aさんにそう説明したところ、「それじゃ、何かあったときのために説明しきれないし」との返事がきます。

起こるかどうかもわからない次の「何か」を案じて、しかも「説明」とは自分が上司に聞かれたときのために…という観点のようです。

人それぞれに考え方があるから否定するつもりはないですが、最も大切なのは、部下さんたちがしっかり業務をこなしてくれることであって、上司とか社内関係者への説明に時間や労力を割くことではありません。

最初の段落でもお伝えしましたが、余計なことに部下さんの負担をかけない、彼ら彼女らの時間をいたずらにい奪う必要もありませんし、過度な緻密さは要らない。

これが私のやり方。

「ああ、もっと根掘り葉掘り追求しておくべきだった」と後悔した経験なく、これまでやってきています。

最後にひとこと

Aさんのチームと共同でやっているプロジェクトがあって、総隊長は彼にお任せしているのですが、我が勤務先の期末が終わろうとしているとき。

「プロジェクトが順調に進んでご苦労様でした。今期の振り返りをそれぞれまとめて、このパワーポイントに書いて返信お願いします。クライアントさんから聞かれたときにさっと答えられるように」…とAさんから全員宛メールが飛んできました。

それ今必要なの?
クライアントさんから聞かれてから準備すればいいんじゃないの?
期末後はただでさえみんな忙しいのに。

なかなかAさんと私は相入れないようです。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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