こんにちは。女性管理職16年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職業務のひとつである「採用面接官」
長年この責務を担ってきた私から、転職活動をしているあなたへ。
仕事選びはとても大切ですから、様々な悩みがあることでしょう。
この記事では「内定をもらってその企業に決めるか別のところも見てみたいか」というときに参考にしてもらえたら…と企業側立場からのアドバイスをお伝えさせてもらいます。
内定をもらって悩んだとき
まずは結論から。
内定をもらってそこに決めきれない何かがあるなら、とことん追求すればよい。
ただし、内定先にも待てる期限がありますから、必ず確認してその期限内の範囲で…という前提つきです。
企業側としては、曖昧な気持ちのまま受諾されることは当然ウエルカムではなくて、しっかり突き詰めて答えを出して欲しいと願っています。
とはいえ、いつまでもズルズルと引っ張られると「うちの会社滑り止めなのかしら?」と懸念を感じざるをを得ません。
お互いのために「期限を区切る」ことが大切。
ただ、こうした経緯は実際入社してもらって以降、上司はほとんど忘れています。
「あの人散々悩んだ末やっと入社してきてくれた」はどうでもよくって、いかに活躍してもらいたいか?ということしか考えていないからです。
選ぶポイントとしてオススメなのが「肌感覚」
次に、選ぶポイントとして何を基準にすればよいか?という点について。
数値で見えやすいこと、例えばその企業の成長性や従業員の平均勤続年数や。もちろん報酬などの待遇面も気になるでしょう。
しかし、実際の面接の場でこれらの情報を正確に得るのには限度があるし、企業側も、入社するかしないか解らない相手に対して「あなたの報酬は◯◯円になる予定です」などと詳細伝えることには無理があって、ある程度一般的な説明にならざるを得ません。
では、何を基準にすればよいかと言いますと「肌感覚」
抽象的な表現ですみませんが「自分がこの企業で働いている姿」を想像するには、面接官たちのコミュニケーションの雰囲気が何よりも生の情報になるのです。
面接官たちは、できる限り応募者さんに良い時間を過ごしてもらおうと、短い時間のなかでも懸命に臨んでいます。
しかし、日頃みんなで働いている姿というのは、取り繕うとするものではなく自然と醸し出されるもの。
あなたの「肌感覚」言い換えると「心の嗅覚」でぜひ感じ取ってください。
これといって感じる点がなければ別の企業を見てみるのも一考ですが、全てがフィットしていなくても何か一つでも「これ、いいなぁ」と思えるものがあったら、そこが決めポイントです。
肌感覚で決めてくれた部下さんたち
もちろんそうした肌感覚をさておき「条件(待遇面などの)がよさそうなところ」を基準とする場合もあるでしょう。
この点に重きを置いている人は、仮に入社してこられたとしても、しばらくしたらまた次の「条件がよさそうなところ」を求めて去ってしまうことが多く、それはそれで仕方ないですが、企業としては残念でなりません。
一方、活躍してくれている部下さんたちの話を聞いてみると「面接のときの雰囲気が自分に合っていると思った」「なんかうちの会社に『面白いなぁ』って感じられることがあって」
…などと、「肌感覚」で決めてくれた様子を教えてくれます。
企業側にも「あ、この人に入社してほしい」って肌感覚ありますが、実際に決めてくれるかどうかは主導権がなくて、応募者さんに選んでもらうのを待つしかありません。
そうして一緒に仕事をすることになってからの"ご縁の力"
部下さんたちの姿を見ているとしみじみ感じます。
最後にひとこと
逆の立場として、私が現在の勤務先の採用面接の際に感じたことも申し添えますと
「とにかく話が盛り上がって楽しかった。この企業で働きたいなぁ」
面接を終えて帰宅した頃にすぐさま「内定です」と連絡をもらったときは、心の底から嬉しくて、もうモチベーションマックス。私もすぐさま「お世話になります」と返事をしました。
あのときの感激があったからこそ今の自分がある。振り返ると20年が経過していました。