こんにちは。女性管理職16年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんどおしで揉め事が起こることってあります。
一方の部下さんが他方の部下さんとのやりとりに困って相談してこられたときに、上司が「ああ、あの人ね。そういう人だから」と言われたときの部下さんの心情とは?
実際に職場で起こった出来事を元に、部下さんとのよりよいコミュニケーションについてを考えてみることにしました。
上司が「あの人はそういう人だから」と言うとき
部下さんは様々な個性をもっていて、上司にとって「好感が持てるタイプ」「ちょっと苦手なタイプ」といった感情があったとしても、できる限りどの部下さんともニュートラルに接することが求められます。
上司がある1人の部下さんについて「あの人のココがマズいよねー」などと、他の部下さんに陰口的なことを言ってしまったとしたら、必ずそれは本人に伝わってしまうもの。
例えば暴言を吐く気質の部下さんがいたとして、本人には注意する必要がありますが、暴言を吐かれた側の部下さんが相談してきたときに、この「ニュートラル」を発動すべく「あの人はそういう人だから」と返してしまうことがあるかもしれません。
でも、それでいいのでしょうか?
上司から「あの人はそういう人だから」と言われたときの部下さんの心情
ここで、実際に職場であった出来事についてお伝えします。
あるチームでメンバーどおしが言い争いをしているのが聞こえてきました。仮にAさん、Bさんとします。
BさんがAさんに何かを注意していて、どうやらAさん、その言い方や態度が気に入らなかったらしく「あなたにそんなふうに言われたくない。そもそも日頃から何かと高圧的で気に入らないのよね」と反論、挙げ句の果てに「辞めてしまえ!」みたいな暴言を吐いています。
普段からAさんは言い過ぎな気質があって、彼の上司はおそらく注意をしてきたとはずですが、しばしばその習性が出てしまうようです。
Bさんが気落ちしている様子だったので、チラッと声をかけてみたところ「上司から『あの人はそういう人だから』と言われちゃって…」
私にとってその上司とは先輩で、実は「ニュートラルって大事だよ」と教えてくれた人でもある。
Aさんのことを悪く言うでもなく、Bさんの気持ちも汲んでおそらくそのように答えたのでしょう。
ただ、Bさんがポツッと言っていたこと「ちょっとでもフォローの言葉掛けがあったら救われたんですが」
ハッと気づきました。
ニュートラル重視だけでなく、フォローすることも大切
どの部下さんにも同じように接することを心がけるとしても「辞めてしまえ!」などと暴言を吐かれてしまった時は、ニュートラル重視などと言っている場合ではなく、まずはフォローすることが大切です。
もし、自分だったらどう言葉掛けができるだろう?この出来事であらためて考えてみました。
「そっか。辛かったね。Aさんとも話してみるね」
もしかしたら、Bさんにも改善必要なこともあるかもしれないし、だとしても相手のことを一方的に攻撃するような物言いをするAさんには反省してもらいたい。
ただ、その前に、辛い思いをしている人にまずは寄り添うことから始めるのが良いのではないかしら。
人と人とのコミュニケーションだから「これが絶対法則」みたいなことはないのです。
最後にひとこと
Bさん、その後もしばらく落ち込んでいました。
「あの人はそういう人だから」つい、私も口に出してしまうことがありそうなときに、今回気づいたことを心していこう。
部下さんそれぞれの個性を尊重しつつ、ときには寄り添ったりときには注意喚起したり、その塩梅を図るのも上司の役割です。