こんにちは。女性管理職16年の いくみ(@nesan_blogger)です。
会社勤務をしていると、あるときまで部下さんだったのが、違う関係性に変わることってあるもの。
とくに個性豊かな部下さんほど、自分が異動した後にも頼らせてもらう存在になってくれたり。
私が経験した事例も交えて、その「お付き合い法」を解説します。
個性豊かな部下さんと長く付き合う法 ポイント
まずはポイントについて。以下の3つを挙げます。
1. 一見、コミュニケーションが取りづらいと感じてしまう部下さんでも、懐に入ればよい関係性を築ける
2. 上司はいずれは上司でなくなることもある。その後でも「元上司」としての親心を忘れない
3. 自分が困ったときに、元部下さんに助けてもらえることがある
さらに詳しくお伝えします。
一見、コミュニケーションが取りづらいと感じてしまう部下さんでも、懐に入ればよい関係性を築ける
実際に、そんな部下さんとのお付き合いストーリー。管理職16年やってきて、最も印象に残る部下さんのことです。
私が彼の上司になって挨拶したときから、何かと"斜に構えてる風情"が気になっていました。最初に会ったときの言葉を引用しますと
ねーさん、うちの部署に何しにきたんすかー
なんて失礼なヤツ(笑)しかし、1人ずつの個性ってだいじだというのが私のマネジメントスタイルなので、基本気にせず。
その後もムカッとくること多々。でも私は彼の上司だからあきらめないし逃げない。
とにかく懐に入り込もうってやっていたら、あるときから、彼の良さがたくさん見えてきました。
上を目指したいってご本人の思いを汲んで、私も必死になってそのミッションをサポートして、晴れて昇進が実現。
今まで散々抵抗勢力だった彼が「ねーさんのおかげです」と言ってくれたときは嬉しかったです。
その後、さらなる信頼関係を築くことができつつありました。
上司はいずれは上司でなくなることがある。その後でも「元上司」としての親心を忘れない
しかし、会社勤務に異動はつきもの。
苦労して築いた部下さんとのリレーションシップも、残念ながら私自身の異動で直接的な関係継続は叶わなくなってしまいました。
とはいえ、同じ会社内の別部署だから全然関係ないわけではなく、とにかく斜に構えてしまう気質で何かと損をしがちなことにハラハラしながら、親心忘れずに見守るようにしました。
ときには彼の新しい上司にこれまでの経緯を説明して、その個性が埋没しないように「元上司」として計らったりしますが、残念ながら新上司となったひとが私と同じ考えではなくて、心配が募ります。
自分が困ったときに、元部下さんに助けてもらえることがある
すると。
ある社内横断的プロジェクトで、再び彼と一緒に仕事をする機会に恵まれました。
彼のチームと私のチームとそれぞれ協力不可欠な、なかなかに複雑な業務。
立ち上げ当初は困難の連続でしたが、困ったときに彼が側にいてくれて、とても頼もしい存在。
それ以前の上司部下の際にいろいろなこと共有してきたからこそ「ごめーん、今ちょっといいかな?」ってヘルプお願いすると、すぐに対応してくるのが心底ありがたいです。
個性豊かな部下さんが、頼もしい同僚に変わるとき
私が彼の上司だったときに、そのキャラの濃さに腰が引けてしまって距離を置くようになっていたら、こんな経験もできなかったです。
何事もつつがなくコミュニケーションできるお相手であれば、それはそれで楽でしょう。
でもね。
なかなかに苦戦してしまっていたお相手でも、その個性に合わせるって考えを持っていればこそ、気がつくと頼もしい同僚となってくれている。
長くお付き合いができるってこういうことなのだと、あらためて教えてもらいました。
最後にひとこと
余談ですが、我が勤務先で毎年実施されている「360度評価」
上司・部下・同僚…といった多方向から自分に対してコメントをしてもらうものです。
評価者をセレクトするのにもなかなかに工夫が要りますが、この記事でご紹介してきた「元部下さん」をいの一番に「同僚」として選びました。
ねーさん。なんで私が同僚なんすかー
だって、今の私にって最も信頼のおける同僚なんですもの。
そう返事しても、??となっている元部下さんの姿にほっこりです。