こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。
「クライアントさんに貢献する」というのは、仕事をおこなうにあたっての大切な使命。
できる限り期待に沿えるようにと日々精進を重ねていきますが、どうしてもその価値観に折り合いがつかないときってあるもの。
どう対処すればよいか。
私の経験をご紹介します。
業務の最終目的は「エンドユーザーさんの悩みがいかに解決できるのか」に尽きる
クライアントさんも自社も、それぞれに業態やビジョンがあって、必ずしも一致するものばかりではありません。
とはいえ、実施する業務の最終目的は「そのサービスを受け取るエンドユーザーさんの悩みをいかに解決できるのか」という点に尽きます。
この共通ゴールがあるからこそ、異なる事業者同士が仕事を依頼したり請負ったりして協力し合っていける。
ところが、しばしばこの最終目的と異なる点で摩擦が生じるときがあるのです。
クライアントさんとの価値観に折り合いがつかない、実際の事例
具体的に、どんな「折り合いがつかない」ことが起きるのか。
実際の事例をお伝えします。
ある業務について、経過や結果をデータで報告するのは、仕事を請負っている側の責務としては当然です。
クライアントさんにそのデータを提供する際に、最も重要なのは「数値」で、絶対にそこは誤りが生じないように計らいます。その結果がもちろん、エンドユーザーさんの悩み解決のヒントになるから。
システムを駆使したり、点検を複数名でおこなったり。
しかし、クライアントさんから指摘を受けます。
「項目の名称がコチラから提供したリストとは異なっています」
一瞬、我が耳を疑いました。
「えっ?ソコ」
確かに若干文言が違っている箇所がありますが、そこまで点検することが必要だということに気付きませんでした。
数値よりも文言。それがクライアントさんの優先する価値感だったのです。
折り合いがつかないときの対処法
プロジェクトメンバーたちも、数値の正確性をとにかく重要に…と取り組んできていて、管理者の私としてもその点を信頼して見守ってきました。
自分達の経験や価値観は大切で、それを妥協する必要もありませんが、時として異なった観点をもつ相手とも仕事を共にしなければならない。
「えっ?ソコ大事?」って疑問符がたくさん付き過ぎる状況だったとしても。
とにかく、相手の要望に応えることを心がける。
前段落でご紹介した事例でいくと、報告データの中の一言一句が、先方から提供されたリストとパーフェクトに一致しているか?この箇所だけをひたすら点検する役割者を設置するしかありません。
「クライアントさんが言うことは絶対」とは考えませんが、その価値観を否定してはうまくいかないもの。
もちろん、その工程にかかる費用はご請求します。
「エンドユーザーさんの悩み解決」にひたすら焦点を絞る
そうやって、悶々としながらも進めていかねばならないこともあるけれど。
最も大切である「エンドユーザーさんの悩み解決」ここにひたすら焦点を絞る。
間に入っているクライアントさんと折り合い付けないことには、その目的も果たせなくなってしまうから。
そう捉えれば「えっ?ソコ」とやるせない思いも、なんとかスルーできます。
最後にひとこと
私自身が感じている以上に、メンバーさんたちも「えっ?ソコ」を多く感じ取っているはず。
そんなときにどうしたらいいのかしら?とあらためてこの記事を書くに至りました。
管理者として大切なのは「みんなの価値観は尊いから、そこを蔑ろにする必要ないよ」って、ちゃんと伝えることです。