こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
会社員にとって部署異動はつきもの。
現在の勤務先で、自分自身も何度か異動していますが、お迎えする側としても多くの異動者さんとご一緒してきました。
両方の立場を経験して、迎える側と異動する側が、それぞれ気をつけるとよい3つの心得について。
まとめてみます。
迎える側と異動する側の心理
まずは、迎える側と異動する側の心理について。
迎える側
他部署で活躍してきたらしいけれど、入社してきた新人さんならばしっかり教えてあげようと思うものの、異動してくる人って、どこからどこまで教えればいいのかしら?しかも自分達より社歴は先輩みたいだし…
異動者がくると聞いたとき、つい、迎える側はこんなことを考えてしまいがちです。
人事異動の多くは本人が希望して…というケースよりも、会社から指示があって(おそらく会社は「適財適所」という判断をして)という場合が多い。
その部署に最初から居た人たちは「この仕事がやりたい」と思って入社してきていて、異動してくる人とはそもそもの出発点が違うから、どう接したらよいのだろう?と戸惑うのも致し方ないかもしれません。
異動する側
一方、異動する側。
それまでおこなってきた業務には自信あるけれど、新しい業務は同じ社内とはいえども、ほぼ経験したことのないもの。
初心に返って一から頑張ろうと思うものの、積み重ねてきた経験に誇りを持っていればいるほど、どう仕切り直していいのやら、心の整理がつかないままの異動ということも多い。
しかも、最初は完全アウェー。孤独なのです。
迎える側が気をつけるとよい、3つのこと
こうした点を踏まえて、まずは「迎える側」が気をつけるとよい、3つのことについてお伝えします。
- それまでそのひとが、他部署で積み上げてきたスキルにリスペクトする
- そのうえで、新人さんと同じようにまっさらな相手として教えることでよい
- 出会えたことに感謝する
さらに詳しく書きます。
そのひとが持っているスキルにリスペクトする
異動してきたひとが、自分達の部署に適したスキルを持っていようがいまいが、同じ会社の中で何らかの実績を積んできていることに変わりない。
お互いにそれぞれの分野専門家として、まずはリスペクトをすることから始めましょう。
それが例えまったく違う分野のことだったとしても、これからの業務において、どこかでその知恵を拝借するかもしれない。
そんなときはぜひ、頼ってみるといいです。
そのうえで、まっさらな相手として教えることでよい
リスペクトから始めたら、あとはまっさらな相手として教えることでよい。
業務のイロハはもちろんのこと、些細なこと…例えば備品の場所だったり居室内の設備の使い方だったり、そうした点だって部署が違うと要領が異なることも多い。
会社の規則やらPCの使い方やら、普遍的なことはもちろん省いてかまいませんが、自分達の部署特有で当たり前にやっていることをピックアップして一つずつ伝えていく。
丁寧過ぎだったとしてもかまいません。
出会えたことに感謝する
異動が本人の希望だったとしてもそうでなかったとしても、とにかくこうして出会えて「同じ釜の飯」を共にすることとなったことに、とにかく感謝する。
きっと相手にもその思いが伝わって、お互いに気持ちよく仕事ができるようになるものです。
異動する側が気をつけるとよい、3つのこと
次に「異動する側」が気をつけるとよい、3つのことについて。
- 自分が積み上げてきたスキルは、いつかどこかで活かせると思っておく
- そのうえで、これから習得する業務は新人のつもりで素直に受け入れる
- ピンときたアイディアがあれば、どんどん意見する
さらに詳しく書きます。
自分が積み上げてきたスキルは、いつかどこかで活かせる
異動してまったく新しい業務に就くとき、それまでのスキルが役に立たないかもしれない…と不安になるかもしれませんが、仕事とは何が繋がっているか解らないもの。
直接間接を問わず、いつかどこかで活かせるのだと思っておきましょう。
そのうえで、これから習得する業務は素直に受け入れる
とはいえ、知らないものは知らないのですから、新たに習得する業務は新人のつもりで、素直に受け入れることを心がける。
そうでないと、せっかく周囲が教えてくれているのに、脳内に記憶されなくなってしまいます。
ピンときたアイディアがあれば、どんどん意見する
業務が違えども、前業務で得た知見を活かして、ピントくることもあるかもしれません。
そんなときは遠慮せずにどんどん意見するとよいです。
「ビギナーの素朴なアイディア」こそ、部署の活性化にとって金言だったりするものです。
新しく風をもたらしてくれるひと
少し話は逸れますが、昨今の仕事には、どんどん変化を遂げていくことが求められているご時世。
たまたま同僚がボスに「変わろうと思っていてもなかなか変わることができないときに、どうすればよいのでしょうか?」と質問していて、ボスの答えが刺さりました。
新しく風をもたらしてくれるひとを拒まないこと
この話を聞いて、迎える側と異動する側。それぞれについて、あらためて考えるきっかけにもなりました。
最後にひとこと
そんなとき。我が部署に最近、新メンバーさんが異動してきました。
どんどん積極的に動いてくれて、そのハッスルぶりには背中を押されます。
まさに、ややマンネリに陥っていた我が部署に「新しい風」を運んできてくれたのです。