こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。
管理職の役割のなかでも、最も大切だと私が考えているのが部下さんとの目標設定面談。
各企業でその方法は様々なのでしょうが、根本はコミュニケーションの場であるということ。
その際に気をつけていることについて、ご紹介します。
目標設定面談 3つのポイント
まずは、目標設定面談のポイント。
巷間言われているテクニカルな面はさておき、私が携わってきて大切だなぁと感じている3点をお伝えします。
- 一人一人の考えをじっくり聴く、貴重なコミュニケーションの場である
- 本人が書いてきたことを否定せず、言葉の奥にあることを面談で確かめる
- 目標の先には、どんなキャリアビジョンを描いているのかを教えてもらう
さらに詳しく書きます。
一人一人の考えをじっくり聴く、貴重なコミュニケーションの場
普段から1on1面談などを通してコミュニケーションを図るように努めるものの、「目標設定」にフォーカスしての面談は、さらにメンバーたちの率直な考えを聴くことのできる、貴重な場です。
目標設定をしてレビューをして最終的には個々の業績評価(昇給)へと繋がっていく。
どうしたら評価してもらえるのだろう。どうしたら評価してあげられるのだろう。被評価者も評価者も真剣です。
大げさかもしれませんが、部下さん一人一人の生活がかかっている。それくらいの覚悟を以って聴く側が取り組むべきと思っています。
本人が書いてきたことを否定せず、言葉の奥にあることを確かめる
目標設定のフォーマットが我が勤務先にも設定されています。
そこに書かれてあること。作文が上手な部下さんもいれば、やや苦手な部下さんもいます。
つい「頑張ります」ってな、感情面のアピールが前面に出てしまうタイプも。
教科書的には、数値化で明確にしましょう…とアドバイスされていることも見受けますが、私はこの点は重視しません
仕事には数値化できることとそうでないことがある。
作文が拙かったとしても否定せず、書いてある言葉の奥にはどんな思いがあるのだろう。そこを面談で確かめることに注力します。
目標の先には、どんなキャリアビジョンを描いているのか
さらに、フォーマットに沿って書いてくれた目標そのものだけでなく、その先にはどんなキャリアビジョンを描いているのか。
これは、対話をしないことにはキャッチアップができません。
- 今のプロジェクトを頑張りたい
- リーダーになりたい
- 会社全体の核になれるようなポジションを目指したい
…etc.
どれがいいとかそうでないとかじゃなしに、一つ一つのビジョンが尊いのです。
管理職はそのゴールに向けて、懸命に旗振り役を努めるのが責務なのよね。
企業人としては、利益をあげることも大切
とはいえ。
企業とは利益をあげて世の中に貢献するのが使命でもあります。
個人の成長だけでなく、このことも忘れてはなりません。
目標があまりに自分ファースト目線に陥ってしまっているようなときは、企業人として大切なこともしっかり意識してね。とアドバイスするようにします。
最後にひとこと
毎年、目標設定面談の際には緊張してしまう。
私は会社のトップではないので、最終判断はトップに委ねることになりますが、間に立つ自分が懸命に向き合わないことには、トップにも伝わらないのです。
ほんの1時間ほどの場ではありますが、話を聴けてよかった。ありがたいなぁ。
その思いを上に伝え得ることが私の責任だと心しています。