こんにちは。ワーキングマザー27年の いくみ(@nesan_blogger)です。
息子は学生時代に一度一人暮らしをしていたことがあります。その後色々問題を抱えてしまい、再び戻ってきた。
数年我が家で過ごしたのちに、あらためて一人暮らしを再開。
出て行ったり帰ってきたり、また出て行ったり。その度に親の心も部屋も忙しい。今回はそんなお話です。
1回目の独立
最初の独立のときは、親子共々初めての経験。
20年以上共に生活してきた息子が居なくなると、心にポッカリ穴が開いたような日々でした。
とはいえ、夫と2人だと家事の量もたかが知れている。随分楽になりました。
この楽さ加減に慣れていくと、息子が居ない寂しさも何処へやら。じきにそのペースが当たり前になっていくのです。
独立を断念しての帰宅
学生時代もほぼ終わりに差し掛かろうとしていたとき。
大きな人生の壁にぶち当たってしまった息子。
詳しくは端折らせてもらいますが、本人の意向とは反して、帰宅せざるを得ない事態に陥りました。
また家事に手が煩わされる日々が戻ってくる。
一日の大半を仕事に費やしている私としては、一旦軽減された家事に再び負荷がかかることがなかなかに辛い。
しかし、そうも言っていられない。翼の折れてしまった鳥のごとく打ちひしがれている息子に、この家で過ごすことが少しでも癒しになってほしい。
仕事と家事を懸命にこなす日々が再び訪れました。
2回目の独立
そうして2年程過ぎた頃でしょうか。
ようやく立ち直って社会人としての一歩を踏み出すこととなった息子。
出かけて行く時間も帰ってくる時間も学生時代とは異なり規則正しい。
私より早く出て行って遅く帰ってくるので、少し家事負担が減りました。
このままでもいいのかな、と思っていた矢先。
「お母さん、やっぱり一人暮らしするわ。実家に居るといつまでも甘えてしまうから」
悪いことではないけれど、働き始めたばかりで蓄えもなく無理して出て行っても…と心配になります。
ところが「良いアパートが見つかったから」と、さっさと出て行ってしまったのです。
あまりにも呆気なくて、感傷に浸っている暇もありません。今回はすでに社会人になっているから、前回ほど心配にもならなかったです。
2020年のパンデミックによる緊急事態宣言でショートステイ
それから1年後、2020年のバンデミックが発生しました。
世の中全体が不安に陥っていて各会社もテレワークが開始となって「アパートで1人過ごしていても仕方ないからそっちに一旦戻るわ」と、舞い戻ってきた息子。
またしても家事に忙殺される日々が復活です。しかもほぼ毎日家にいて、私も夫もテレワークをしていて、家族3人分の朝から晩までの家事というのは、初めての経験。
いつもに増して工数が増大(笑)まあ、こんなことは滅多にないだろうからと、粛々とこなすしかありません。
2か月ほどのちに国内全域の緊急事態宣言解除となり、まだまだ各企業とも在宅勤務推奨の状況。このまま息子が滞在していてもいっか。
するとまたしても言います。「このまま甘えてても申し訳ないし、アパートの家賃も勿体無いから」
そして三度目に出ていくこととなったのです。ほんのショートステイでした。
出て行ったり帰ってきたりまた出て行ったり 親の心も部屋も忙しい
かくして出て行ったり帰ってきたりを繰り返して今に至る。
何しろその都度親の心も迎え入れる部屋も、忙しいったらありゃしません。
もうそろそろ結婚するような年齢にも差し掛かっている息子。この後はもう帰ってくることもないのかもしれません。
そう考えるとまぁ、この忙しなさも親子共々の成長の過程だったのかもしれない。
やれやれ。
最後にひとこと
息子が出ていった後にガランとした部屋。この景色を見るたびにホッとするような切ないような。
せっかく空いているのだからと、ここでパソコン作業をすることが増えつつの毎日です。