「私は忙しいんです」そこにある別の思いとは? 部下さんとのコミュニケーションで気付いたこと

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こんにちは。女性管理職15年の いくみ(@nesan_blogger)です。

我がチームのリーダー。ここのところ新しいプロジェクトにかかりっきりで、いつ話しかけても決まって同じ答えが帰ってきます。

「私は忙しいんです」

それはお疲れ様。でも、そこに何か別の思いがあるのではないか?と考える出来事がありました。

気付いたことを紹介します。

ミーティング参加の声をかけなかった

その出来事とは。

ある時のリーダーズミーティング参加に、声をかけなかったのです。

すると、他のリーダーからスケジュールを聞いたらしく「なぜ私だけ招集されないのでしょうか」とクレームがきます。

いや、忙しいって言ってたから。前回も欠席していたし、今回はその流れからの内容だからね。個別に説明しようと思ってたのよ。

「前回の内容は他の人から聞いてますから。とにかく参加します」との返答。
できれば、その報告をした「他の人」もこのリーダーも、一言それを教えておいて欲しかったわ。

ちょっとしたミスコミュニケーション。もちろん自分も確認不足があった点は反省です。

「私は忙しい」の裏にある思いとは

結局は、なかなか自席から離れられなかったようで、社内にいるのにZoom参加です。

なぜ、そうまでして参加しようと思ったのだろうか?

話しかけようとするといつも「忙しい」と遮られるのは、私としても気持ちのよいことではありませんが、このままウヤムヤにしてしまったら、後々に禍根が残ってしまいそうだ。

ここは意を決して「ちょっと時間ください」と声をかけました。

もういま、テンテコ舞いなんです。
しかもここのところサブリーダーが休みがちで。私がずっとつきっきりじゃないと新人さんもいるし大変なんです。
できればミーティングの設定も、比較的余裕のある時間帯にして欲しかったです。

そうか。いっぱいいっぱいなんだね。それは気づかずに申し訳ない。

自分だけで抱えないで、周りのベテランさんたちにも協力してもらって進めたらいいんじゃないの?
他のリーダーも同じくらい多忙だからね。あなたの都合だけでスケジュール調整するのはなかなか難しいのよ。

…とアドバイスしようとも思ったのですが、今このタイミングでその言葉をかけても、おそらく聞く耳が持てないだろう。

続けて話を聴くことにします。

「部門全体のミーティングに出て、方針や流れを把握しておかねば。というのは重々わかっているのですけれど、今ちょっと無理なんです」

責任感が人一倍強い彼女だから。
業務を円滑に回すことと、会社全体の中でも果たすべき役割と、おそらく板挟みになっていたのでしょう。

それを「とにかく私は忙しい」と自分に号令をかけて、一生懸命頑張ろうとしていた。

そんなふうに捉えることにしました。

「忙しい」と言いたがる人ほど、話を聴くことが必要

リーダーをやっていると、忙しい時はしょっちゅうやってくる。

でも、「忙しい」と言いたがる人とそうでない人と、それぞれいます。

「忙しい忙しい」とつぶやかれると、つい「ならば、そっとしておこう」となりがちだった私。
今回のことで、「忙しい」と言いたがる人ほど、時間を無理に取ってでも話を聴くことが必要だと実感しました。

また、「そっとしておこう」と気を遣ったつもりが、相手にとっては「外された」という感覚に陥ってしまうこともある。

加えて言いますと「忙しい忙しい」というタイプの人、私自身が苦手だったのです。

しかし、色々なタイプの人たちをまとめていくのも、責任者の仕事。苦手などと逃げていないで、その言葉の裏にある思いを汲み取るように、努めないとなりませんね。

最後にひとこと

「忙しい」の漢字は「こころをなくす」と書く、何かの本で読みました。
たしかに"りっしんべん"に"亡"です。

忙しいって口に出しちゃうと、返って苦しくなるかもしれないよ。

このリーダーが余裕が出てきたタイミングで、そんな話も伝えてみようと思っています。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は上場企業で19年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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