仕事をしていると、色々な出来事が起こるもの。
とくに営業活動において、クライアントさんから「もう来るな」と言われることほど、辛いことはありません。
いわゆる「出禁」
私の長い社会人人生の中でも「出禁」を申し渡されたことが1回だけあります。
今回は、そのことについて書きます。
なぜ「出禁」と言われるのか
人と人のコミュニケーションにおいて、よっぽとのミスがない限り「もう来るな」と言われることは無いはずです。
しかし、お金を払ってサービスを受ける側(クライアント)と、成果を納品する側(ベンダー)においては、そんなことが起きがち。
特に、気難しいタイプの担当者だったりすると、しっかり対処しようと思えば思うほど逆に空回りしてしまい、相手の感情に反発してしまうこともある。
「もう来るな」と言うことで、きっと、ベンダーもっとしっかりしろよ。と教訓を与えてくれているのだろう。
でも、心がついていきません。
私の「出禁体験」も、まさにそんな状況でした。
相性の問題もある
そのクライアントさんと初めてお会いしたときから、どうにも相性がマッチしないと感じていました。
つい、苦手意識ばかりが先立ちそうになります。
よい塩梅に対処している同僚がいたので、コツを聞いてみると「とにかく逃げないこと」と教えてくれます。
逃げない。正面からぶつかる。
一生懸命やってみました。でも恐る恐るです。
心の迷いが、おそらく伝わってしまったのかもしれません。
トコトン合わない相手、というのはいるものです。
理不尽なこともある
そんなモヤモヤを引き摺りながらも、お付き合いは続きます。
とある打ち合わせの場で、なにやら気に食わないことがあったらしく、「もう時間の無駄」と途中で退席。
これが"決定打"となってしまいました。
その後、お詫びと再度面会のお願いをしたところ、「謝罪と依頼を一つのメールで書いてくるなんて有り得ない」と叱責されて、その後は残念ながらコンタクトができなくなった。
挙句、私ではなく、一緒に対応していた部下さんに宛てて「もう、ねーさんにはうちの会社に来るなって、言っといて」
部下さんにも迷惑をかけてしまいました。
確かに、きっちり要望に応えられなかった自分がいけないのでしょう。もっと頑張りポイントもあったのでしょう。
教訓として受け止めねばならぬ。頭では分かっていても、心では叫んでいます。
あんまりに理不尽だわー。
自分を癒すことでよい
何がいけなかったんだろう…突き詰めて考えたところで答えは出ません。
「来るな」と言われたら、心がかなり折れる。
だから、問題分析とかせずに、まずは自分を癒すことでよいのです。もし反省点があったのならば改善することとして。
結局、そのクライアントさんとは2度と会うことがなかった。どうやら退職されたようなので、これからもきっと会うことは無い。
救いは、後任の担当者さんから「ねーさん。これでうちの会社にまた来れるね」と言ってもらえたこと。
理不尽なことがあったとしても、光はどこかに必ず見えるものです。
今日の一言
辛い出来事であっても、まあ、そうやって試練を与えてくれたのだろう。
当時はかなりメンタルをやられてしまったものですが、10年近く経ってこうして書くことができました。
「もう来るな」って言われること、もしかしたらあるかもしれないけれど、どうぞ気にしないでくださいね。