職場チームのリーダーが嘆いています。
「業務に取り組むレベルって、まちまちなんですね…自分達がやっていることが『普通』だと思っていたけれど、それに満たない状況でも、なんとか納得しないといけない。」
つまり、他チームのクオリティが低いということを言いたいようです。
けどね。
仕事って、レベルの高低で語るべきものじゃなくて、そのプロジェクトにはどんなスキルが求められているか?それに合わせるべきもの。
今回はそんなお話です。
スペシャルとジェネラル
確かにこのチームの業務は、特殊技能を以って深掘りすることが求められている。
専門性の高い(スペシャルな)分野だと言えます。ただ、その守備範囲は狭いのです。
一方、別のチームは総体的(ジェネラルな)分野を求められている。ゆえに守備範囲は広域に渡る。ひとつひとつを深掘りすることは要望されていない。
どちらが良いとか悪いとかじゃなしに。
クライアントさんが、スペシャルを求めているのか?ジェネラルを求めているのか?ということに的確に応えるのが大切。
自分目線じゃなくて、相手目線なのです。
自分が「こうあるべき」と思うのではなく、それぞれの立場を尊重すること
同じ職場の中にいると、ともすると「こうあるべき」ということを主張したくなるのは分かります。
あなたたちはスペシャリストとして素晴らしい。
でも、ジェネラリストとして立ち回ることが必要な時もある。
専門分野を掘り下げるということは、ともすると学歴だったり資格だったり…そんなことに拘りがちですが、それはひとつの「カテゴリー」でしかない。
世の中には、様々なバックグラウンドや個性のある人たちで成り立っていて、その特性を仕事上でも活かせば良いのです。
自分の尺度で「納得」するとかじゃなしに、大事なのは、お互いをリスペクトすること。
そうすれば、自分がおこなっていない領域の相手に対して、ストレスを感じる必要も無くなります。
仕事の内容に優劣はない
スペシャルであっても、ジェネラルであっても。
その仕事内容に優劣は無いのです。
スペシャルなのが必要な場合は、それを追求すれば良い。ジェネラルなのが必要な場合は、それを追求すれば良い。
それぞれに得意不得意な人たちがいるでしょう。
適材適所でメンバーが活躍できる。
そこを整えるのが、マネジメントの役割だと思っています。
今日の一言
そんな話をしてみるも、相変わらず「納得」がいかない様子の我がリーダー。
まあ、頑固さも、ときには必要だからね。
あとは「少しばかりの優しさ」を身につけると尚良さそうです。