異動前に上司が果たせなかった残課題、責任の所在はどこにある?

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こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。

会社組織には異動がつきもの。私自身も何度か経験をしてきました。
その時期は経営判断に基づきますから、果たせていない事項があるにも関わらず、異動を命じられることって残念ながら多い。

そんなときの「残課題」責任の所在はどこにあるのでしょう?

最近遭遇した出来事をもとに、あらためて考えてみることにしました。

異動前に上司が果たせなかった残課題 責任の所在

まずは結論から。

異動したことに原因がある訳でも、異動した上司に原因がある訳でもありませんが、残課題の責任はやはり、そもそもその事項を最初に担当した上司にあると私は思っています。

実際には、自分が異動となってしまった後は引継者が対処することになりますが、少なくとも前任者が「他人事」と捉えてはならない。

あくまでも「自分事の続き」として見守ることが大切ではないでしょうか。

前部署の部下さんからの相談

この記事を書くきっかけとなったのが、前部署の部下さんから久しぶりにもらったメールでした。

「お元気ですか、お忙しいですか」と私の状況に気を遣ってくれつつ「実は少々お訊ねしたいことがありまして」と続いていて、この部下さん(仮にAさん、と呼びます)から以前提案をもらったにも関わらず、持ち越しとなってしまった事項について再度の相談です。

当時のことに遡りますと、Aさんのアイディアに大いに共感。ぜひ実現したいと考えたのですが、少し大掛かりなことだったので、我がボスに判断を仰ぐ必要がありました。

ところが返ってきた言葉が「あと半年間様子を見てから決定する」
その理由も無駄に時間をかけることも、ほぼ私には理解ができませんでしたが、仕方ありません。

期待してくれていたAさんに残念な結果となってしまったことを伝えると、「わかりました。半年後にあらためてチャレンジします」と答えてくれて、申し訳ない思いでいっぱいです。

程なくして異動となってしまった私。引継者に後事を託しました。

その「半年後」がそろそろ近づいてきて、ふっと「どうなっただろう?」と気にもなっていたところでの、Aさんからのメールだったのです。

「持ち越し事項」その後

一旦は現在の上司(私の引継者)に打診をしてみたようですが、どうやら事情が解っていないらしいとのこと。

”引継あるある”とも言えますが、私自身は詳しく説明して申し送ったつもりだったけれど、引継者にとっては今ひとつクリアになっていなかった模様。引継時点からは少し先のことだったので尚更です。

もちろん、現在はその部署から離れてしまっているので、残念ながら私が直接関われることではありませんが、少なくとも元々の約束をしっかり果たすために後押しをする義務が前任者にはある。

自分にできることは限られてはいるものの、引継者と連絡を取ってあらためて事の次第を一から十まで説明。重々念押しをしました。

今度こそ、ぜひ実現を果たしてほしい。あとは願うことしかできません。

結果は今回も見送りとなった

数日後、あらためてAさんからメールがきます。

「やはり、今回も見送りとなってしまいました。色々理由を説明されましたが、残念ながら納得できるものではありません」

またしても申し訳ない思いでいっぱいになります。なのに「色々お力添えをありがとうございました」とお礼の言葉を返してくれるじゃないですか。

「Aさん全然間違っていないから。最初の時点で私がボスを説得できなかったせいだから」と謝るだけしかできませんでした。

最後にひとこと

「もう、この提案は諦めました」

Aさん、どれほど悔しかったことでしょう。決裁しなかった元ボスや引継者のせいにしたくなってしまいますが、そうではなく。

せっかくの部下さんの提案、実現できなかったことを私は今後も忘れてはならないと心しています。

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一部上場企業にて女性管理職19年の私が、あなたの悩み解決をお手伝いします。すでに女性管理職で活躍されている方、これから目指したいと思っている方、女性管理職とともにお仕事をされている男性の方、企業の育成担当者の方、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は上場企業で19年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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