苦手だった元部下さん 久しぶりにバッタリ会ったその笑顔に、思いが込み上げた

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本日はアポイントで外出。
移動中、通りの向こうに懐かしい顔が見えた。

元部下の、Wさんです。

そういえばこの界隈、彼女たちもよく訪れている場所だ。

満面の笑みで近づいてきて「お久しぶりですっ!」と声を掛けてきてくれたWさん。嬉しくって道路の真ん中でハグしちゃいそうになりました(笑)

ふと、彼女とのたくさんの思い出が蘇ってくる‥
実はワタシが"もっとも苦手だった"部下さん。

彼女との10年間に、思いを馳せてみました。

気難しい

彼女のキャラを一言で言えば、とにかく気難しいのです。

そして、それが顔に出るタイプ。
どよーんとしていそうなときは、目も合わせてくれません。

何か、根本的に会社に対して不満を持っているのかもしれませんが、それを解消するのは本人にしかできない。
もちろん、相談してきたらいつでもアドバイスはします。

以前の部下さんたちとは、月一回個別面談をしていたのですが、とにかくWさんとの面談は毎回緊張しきり。

とても優秀な方で仕事っぷりは完璧。ただ、ワタシが経験していない業務内容だったりすると「知らないくせに」といった雰囲気が満載。

どうにかこうにかコミュニケーションを図ろうと努めてみるものの、なかなか上手くいきません。
終わったあとはいつもグッタリでした。

あるとき距離が縮まった

そして数年間が経ったあるとき。
Wさんとの距離が少し縮まったかな?と思えた出来事がありました。

Wさんのお兄さまが若くして事故で急逝され、お通夜に参列することに。
彼女のご実家は都内から電車で2時間ほどの場所にあり、なかなかに遠い。
勤務先から駆けつけてようやく到着しました。

突然の家族のご不幸。どれほどお辛いことでしょう。
しかし、ご遺族席でご両親を支えるように毅然と対応されているその姿に心震え、涙が止まりませんでした。

その後しばらくして彼女と会ったとき「ご参列いただきありがとうございました」と深々と頭を下げてくれます。
ご家族のことをポツポツ話し始めるその姿は、いつもの気難しいWさんではありませんでした。

それからは「ご両親はお元気にしていらっしゃいますか?」「もうすぐご命日ですね」などと、話しをすることができるようになりました。

その後もやっぱり苦手だったけど

とはいえ。
縮まったと思ったのはホンのちょっぴりで、やっぱり毎回の面談は気が重い。
話しが弾まないと、ワタシばっかりが喋って彼女が一言も発しないことも。
顔に「私は用がありません」とでも書いてあるようだ(笑)

折々、キャリアのステップアップで色々とサポートをさせてもらい、今では立派なリーター。
難しいプロジェクトを次々と率いては成功へと導いてくれました。

「いつもありがとうねー!素晴らしいねー!」と声を掛けはするけれど「あ、はい。まあ‥‥」と、淡々とした返事が常(泣)

そんなこんなで彼女とのお付き合いも10年を超えるに至りましたが、ワタシの異動で残念ながら、今から1年半前にお別れとなってしまいました。

そして再会と笑顔

その後も「気難しい彼女のことだから、上手くやっているかなー?元気にしているかなー?」
‥‥と、
時々心配になり、そして1年半振りの思わぬ再会。

Wさんらしからぬ(笑)やわらかな笑顔に、心底ホッとしました。

今日の一言

いろいろな部下さんがいて、いろいろ個性があって。
人間同士だもの、相性もさまざま。

苦手だったからなおさら。Wさんと久しぶりに会えたことで、とても懐かしく、そして嬉しく思えた本日でした。

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この記事を書いた人

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いくみ@女性管理職&ブロガー(ねーさん)

ビジネス書著者、講師(女性管理職の専門家)、ブロガー、ワーキングマザー30年。

40歳で正社員復活し、現在は元上場企業で20年管理職。「人生100年、仕事やライフワークや色んなことにチャレンジしつつ、めいっぱい楽しもう!」というビジョンのもとブログを始めとして、SNS、メルマガで情報発信中。山手線 全駅の記事も人気。2023年4月初出版『女性管理職が悩んだ時に読む本』好評発売中。

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