こんにちは。女性管理職18年の いくみ(@nesan_blogger)です。
部下さんから相談がありました。
「この仕事、私には向いていないんです」
そんなときに、上司はどうすればいいでしょう?
せっかく縁あって仲間として一緒に仕事をしているのだから、解決方法があれば良いのだけれど、無理に引っ張ったところで、上手くいかないことも多い。
そんなときの対処法。
3つのポイントで解説します。
部下さんから「この仕事、私には向いていないんです」と言われたら
まずは、部下さんから「この仕事、私には向いていないんです」と言われてしまったとき。
本人の中に「やってみたい」という意志があって、チャレンジして、周囲も育成に力添えして。業務に就くときは様々な過程があるもの。
当然、始めたからには懸命に習得して次に繋げていこうと目標を持っていたことでしょう。
それでも「どうしても向いていない」と思うならば。
会社仕事ですから「合う合わない」で物事を図れないこともあるし、本人の希望通りに配属先を合わせるばかりではない。
しかし、残念ながら引き留めようとしても意味をなさないことが常。
なぜならば、やる気がないのに無理に業務を取り組もうとしても、それが相手(クライアントさん、社内の関係者)にも伝わってしまうからです。
部下さんからの「この仕事、私には向いていないんです」上司がすべきこと
では、そう言われて上司がすべきことは何か?
ポイントを3つに絞ると
- 向いていないと思う、その理由を聴く
- どのような仕事ならやる気を持てるのかを教えてもらう
- ストレス度合いの確認
さらに詳しくお伝えします。
向いていないと思う、その理由を聴く
本人が「向いていない」と思うには、当然それなりの理由があるもの。
業務に必要とされる特性と自分の特性がフィットしない、努力しても失敗ばかり繰り返してしまう
…etc.
何かの手助けがあれば解決できそうなのか?または、解決は難しそうなのか?
その点を見極めるようにします。
どのような仕事ならやる気を持てるのかを教えてもらう
それでは、どのような仕事ならやる気をもてるのかしら?
例えば、以前やっていた◯◯の業務に戻りたい…という話が出たら、そこを取り組んでいるときは「向き不向き」に悩むことがなかった、ということでしょう。
以前の業務に戻れるかどうかはもちろん、社内の状況次第ですが、考慮することにします。
逆に「やる気をもてるポイントが何なのか見出せない」という話であれば、具体的にそこが思い浮かべられるようになるまでは、もう少し続けてみることを勧めます。
ストレス度合いの確認
最後に、ストレス度合いの確認。
「私には向いていない」と申し出るまでに、本人のなかで悩みや葛藤もあったのに違いない。
ストレスを抱え込んでいないか、体調に異変をきたしていないか…問いかけます。
「向いていない」と言われて、すぐに配置転換などができないこともありますから「相談してくれてありがとう。今後のこと関係者とも相談しながら考えてみるので、体調には気をつけて過ごしてね」と伝えておくとよいです。
指導者へのケアも忘れずに
こうしたケースだと、冒頭にもお伝えしたとおり、無理に引っ張ったところで上手くいきません。
配置転換をおこなうしか選択肢がなくなってしまいますが、それでも、なんとか取り計らう。
一方、育ててくれた先輩や指導者にしてみれば、時間をかけて心配りをして懸命に人を育てようと努めてくれて。結局異動してしまうのなら、やり切れない思いが募るもの。
「せっかく育ててもらったのにこのようなことになって申し訳ないです。尽力してくれてありがとう」
労をねぎらうことも忘れずに、また次回の育成機会へのモチベーションがダウンしないようにケアをしておくことも大切です。
最後にひとこと
「適材適所」とよく言われますが、仕事も人も生き物だから、思い描いたとおりにいかないこともある。
その都度必要な対処をできる限り早くかつスムーズに実施していくのも、上司の役割なのだと心しています。