もと部下さんから、結婚式の招待状が送られてきました。
新婦のご出身である、青森県の「りんごの消印」にホッコリ。
新郎は以前に在籍していた部署の部下さん。新婦は現在の部署の部下さん。
全く別部署なのですが、たまたま私がそれぞれの「仕事人生」に関わることとなった。そしてその2人が結婚。
しかし、残念ながら2人とも転職をし、現在は我が社にはいません。
しばらくぶりに手紙で見る2つの名前。嬉しいとともに、思い出が走馬灯のように駆け巡った。
今回は、そんなお話です。
新郎から突然送られてきたメール
新郎のほうがお付き合いの年数が長いので、ある日突然、彼からメールが送られてきました。
「結婚式を挙げることになったので、出席いただけませんか?」
仕事柄、部下さんの結婚式に出席することは多々ありましたが、退職した元部下さんというのは初めて。
もちろん二つ返事で「はーい。ぜひ出席しまーす」と返しました。
そして、届いた招待状。
手にとってあらためて、2人とのそれぞれ「共に過ごした時間」が蘇りました。
新郎との思い出
新郎は新卒さんで入社してきて程なく私の部署に配属された方。
まだ学生っぽさが抜けず、新たに覚えることもたくさんで戸惑ってばかり。しかもどこか「斜に構えた」ところのあるキャラで、なかなか心を開いてくれない。
そのフォローに私もかなり苦労したものです。
とあるとき、ちょっと大き目のミスとトラブルが重なってしまい、その修復に全面協力することとなった。
対応に走り回る私を見て、いつもはクールな彼が「ねーさんのおかげで乗り切れました。ありがとうございました」とペコリと頭を下げてきた。
なんだか不思議です。でも嬉しかったのを覚えています。
新婦との思い出
一方、新婦は、彼女がすでに業務をおこなっている部署に私が異動したことで、顔を合わせました。
異動当初、自己紹介も兼ねて1人ずつと面談することに。
彼女の話を聴いてみると、なにやら悩みを抱えている様子。
「知識を吸収するのが好きなのですが、今の仕事だと、お客さん相手に対話することがメインになってしまって…なかなか吸収が果たせないのです」
そこで私がアドバイスしたこと。それは、日頃自分が学んでいる「インプット⇆アウトプット」
お客さんと対話するためには、それに必要な知識を吸収(インプット)できていることが前提であり、また、対話してその知識を発信(アウトプット)することで、より脳内に刻むことができるのですよ。だから、あなたの仕事はそれを実現できていると言えます。
すると、彼女の顔がパッと明るくなり「そういう考え方があるのですね。なんだか前向きになれそうです」
その後、仕事への取り組み方にも変化が感じられて、ほっとしたものです。
思い出はあれど別れはやってくる、そしてまた会う時もくる
そんなふうに部下さんと時間を共に過ごして、成長を見守って。
ですが、別れはやってきます。
偶然だけれど、2人から相次いで退職の挨拶を受けた時は、寂しかったなー。
もう、会うこともないんだろう…などと思っていた矢先の、今回の招待状。
りんごの消印もさることながら、再会の機会をもらったことに、あらためて喜びを噛みしめました。
今日の一言
そろそろ、部下さんの結婚式に出るチャンスも無くなってきそうです。
これが、ラストかな?
さて、何を着ていこうか?どんな挨拶をしようか?
なんだかワクワクしてきました。